目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに〜公文で学年を越えていて良かった!公文式は先取り学習です!〜

3.教室往来〜うれしかった事:こんなお手紙をもらいました〜

4.公文式をうまく使って”18才で人生を幅広く選べる人に”

5.教室アラカルト


今月のことば

運上を払うて政府の保護を買ふほど安きものはなかるべし。快く運上を払ふべきなり。

読み方

うんじょうをはろうてせいふのほごをかふほどやすきものはなかるべし。こころよくうんじょうをはろふべきなり。

意味

税金を払って政府から保護をしてもらうことほど得なことはないのですよ。だから私たちは気持ちよく税金を払うべきなのです。

私たちは国に税金を払うことによって安心・安全な生活を保証してもらっています。二十四時間、三百六十五日、泥棒や火事などから身を守ってもらっているわけです。これほどありがたいことはないですよね。日本で働いて手に入れたお金を、日本におさめることで国が豊かに、住みやすくなっていくわけです。だから税金は気持ちよくおさめるのが良い、と諭吉先生は言っています。

※福沢諭吉「学問のすゝめ」より

 

公文式ってなに

公文で学年を越えていて良かった!公文式は先取り学習です!

中学入試を終えた子が次々と報告に来ました。そして、そのどの人も同じことを私に相談されました!1月中は休憩します。しかし、2月、3月の間に何をしておいたらいいのですか?と・・・。

私は答えます、“あなたは小4末、塾へ行くまでに どこの教材までしていたかしら”と。
その子は言います“数学は中3教材終わりました”“中2教材の中頃までしました”。など等。そこで私はそれぞれに終了テストを渡します。“学習したところのどこを忘れているか、調べよう、そして忘れたところを補って直ぐ次へいこう!
中1入学の4~6月頃は、通学するのにエネルギーを使います。ですから、最低でも一学期分は学習を済ませておきましょう・・・と。来た子の 殆んどは中2あたりの学習から始めます。そして夏休みまで、新幹線の如く早い授業に着いていくための準備をするのです。

中学入試を突破したのはあなたの子だけではないのです。殆んど合格した子たちのレベルは同じなのです。均一化された集団に入ったのです。そこで、これから6年間切磋琢磨して、いくのです。そして、楽しく6年間を過ごすためには全体の1/3くらいのところには居たいものです。そのためには公文でしてあった予習が大きく物を言います。

又、今、公立中学へ行く小6生に個人懇談をしてきました。この子達は卒業式終了の3月半ばから4月初めにかけて数学は例えばG教材を済んでいる子は、中1の教科書準拠の薄い問題集をしましょうと提唱し問題集をわたしています。英語も英検5級、4級を取っている子は、中1、中2の英語の問題集をさあーとしておくのです。これが中1の滑り出しを快調にし、余裕ある出発となるのです。本人も保護者も“そうか”公文を先取りしているということはそんなことが出来るんだ・・・と再確認される筈です。

「やってて良かった公文式」というには、常に先取り予習をして、学校の授業が復習となるようにしていくことです。公文に無い図形も先読みが出来るのです。
毎日のコツコツがこんな時に威力を発揮するのです。さあ皆さん学年を越えていくことを目標に頑張りましょう。

 

教室往来

うれしかった事:こんなお手紙をもらいました

僕は今、公文をやっていて良かったと特に思っています。
三教科学習をしていましたが、始めた時からずっと続けていた数学で一番公文の力を感じています。
中学生の頃は公文を続けていたら、学校の勉強がとても楽になる、と言われていたけれど正直、そこまで楽になるなんて全く思っていませんでした。
確かに授業は、ほとんど聞かなくてもテストは毎回点は取れていましたが、周りも自分と同じくらい点を取れている人が沢山いたので、まあこんなもんだろうと思っていました。
高校に入ると自分が予想していた通り勉強がとてもしんどくなりました。各教科の難しさも上がり、授業のスピードも速くなりました。教科数も増えて大変です。
でもこの時に勉強が楽になるという意味が分かりました。
高校での数学は、中学の時の比では、ありません。その速さと難しさは、予想をはるかに超えたものです。しかし、僕は難しくなっても殆ど勉強せずに理解できたのです。というか、公文で勉強したことがそのまま授業で解説されるのです。そのお蔭で数学の宿題や予習は前日に、さっと目を通すくらいで、普通の人が数学に当てる勉強時間を他の苦手な教科や勉強不足な教科に当てることができました。数学は勉強せず点が取れ、他の教科は普通の人より勉強量が多いので当然のように他の人より他教科の点数も取れました。テストの度数分布を見た時に自分の思っている以上に総合点で上位に入れていました。この時にとても嬉しかったのと同時に、これが公文で何度も見たり聞いたりしていた「やっていてよかった公文式」の本当の意味なのかなと思いました。
今回の中間テストでも十分に公文の力を感じました。今回は数学が特に難しく友達が皆数学で詰まっていて、他の教科に手をつけることができないと、嘆いていました。でも僕は数学は全く手につけず他の教科ばかりしていました。結局、数学は前日に勉強しただけでした。しかし、テストの結果はとんでもないことになっていました。平均点が38点なのに、自分の点数は97点でした、しかも学年トップという最高の結果でした。これも全て公文を続けてきた結果の点数だと思っています。

この作文は、今K校1年のY.N君のものです。
彼は豊川南小、第四中学と進んで、中2の2月に塾に行くまでずうっと公文一筋でした。中2末にMM教材を学習し、高校基礎課程テストを受け合格。数、英、国三教科公文を学習しましたが特に数学で自分でもびっくりする位余裕が生まれたといいます。
一人でも多くの子に、18歳で人生選択の時に“やっててよかった公文式”を実感してほしい。そう思って私は今日もやめないで続けようよ!と叫んでいます。

公文式をうまく使って”18才で人生を幅広く選べる人に”

小学4年、3学期から入試準備に入り、約2年休会した子ども達が、朗報を持って教室に来てくれました。そして子ども達は公文で次なるステップに進むべく再学習を始めました。2年間の受験生活ご苦労様でした。

合格中学校:アサンプション国際中学、大阪教育大学附属池田中、開明中、金蘭千里中、神戸女学院中、帝塚山学院中、三田学園中、明星中(※教室に報告に来た生徒からの実績。50音順)

さて、決して富士山に散歩のついでに登った人がいないように、中学入試にも先を見たしっかりとした準備がいるのです。塾に行こうか迷うのは、小4の時代で所謂、文章題、図形がとても気になる時です。しかしこれも集中的に、短時間で量をこなせば1年早く始めたのと大差なく追いつくのです。なまじ何年も(3年以上)入試に時間をかけると、あとで中学入学後疲れてしまいます。そして折角の進学先で上位集団についていけない人になるのです。

中学入試は言ってみれば18才で人生を幅広く選べるための単なるパスポート。入学後ある程度の成績を維持できなければ意味がありません。入学することのみに力を注いで、あー良かったではいけません。そのためには小4末までに少しでも高いレベルまで学習(いわゆる学力の貯金を持つ)、入学決定後、また18才に向けて一歩ずつ階段を登るのです。

今も何人もの子が合格したその日から、教室を訪れ次の目標に向かって歩み出しています。即ち数学・英語とも少し忘れた中1教材(G)から復習を開始します。3月頃には休会した時の進度に戻るでしょう。

こんな風に公文式をうまく使っていけば余裕のある中学生活のスタートとなり、楽しい日々を送れると私は思います。

教室アラカルト

子どもは年長です。Bのくり上がり(B40付近)で何回も繰り返しをしてあせります。復習基準は何ですか。
A教材の加減を終わって、B教材のくり上がり(特にくり上がったり、上がらなかったり)のところは復習が一般的に多くなっています。復習基準は原則、「ミスの数」「ミスが一度で訂正できているか」「一枚のプリントにかかる時間」の3点で決めています。
また、帰りに宿題を渡す時、本人に今しているプリントの前後を見せて選んでもらうようにする事もあります。(子供は自分にちょうどを選びますから)今は本人も、前に進みたいのですから、少し待って、見守る事をお願いします。
滞在時間が少し長いのですが、目安を教えてください。
基本的には1教科1時間(ただし幼児は1教科30分)とし、入室時に各人に入室時間、退出時間を私が記入し、退出時間になったら報告に来るように伝えています。すなわち、1教科1時間、2教科2時間、3教科2.5時間としています。
ただし、お家の都合で、この時間までには返して欲しい時はメモを持たせてください。
我が子は小3で数学Iをしていますが、全て忘れているのではないかと心配しています。
極めてよくあるご心配です。教室でも、小1でDの約分をしている子がD前半でした割り算を忘れたり、小5でIをしている子で中2相当のHの因数分解をすっかり忘れている子もいます。
しかし大丈夫です、1度何回も何回もしたことは学校がその部分に言った時”あ〜そうだったのか”とすぐ理解し、思い出すことができます。ですから、”忘れたら思い出せばいい、学校でそこを学んだらすぐ想起し定着する”と考え、心配しないでドンドン先に行ってください。