目次

1.今月のことば

2.公文式って【?】式

3.公文と出会ったら、”I教材(中学教材)修了”を目指して欲しい!

4.公文式をうまく使って”18才で人生を幅広く選べる人に


今月のことば

「何に悩んでいるか」をことばにする。

悩みは、ほうっておくとどんどん大きくなる。でも、きちんとことばにできれば解決策が見えてくるよ!
※監修 高濱正伸「ルールブック よのなか」より

公文式って【?】式

【北風より太陽】式:「無理強い」ではなく「自分から学習」

  • イソップ物語の『北風と太陽』のように、北風式に勉強を強いると、勉強嫌いになるだけです。北風式では自発的に、「自分から」というわけにはいきません。
  • 公文式では、「自分から」学習に取り組む、習慣づけをとても大切にしていきます。そして、学習習慣とともに大切なのが、学習の目標と目標に向かう意思、いずれに、学習者本人が地道に練習を重ねていく以外に、実力を養う方法はありません。

【私の思い】
いったい、いつまで「勉強しなさい」「公文は」「宿題は」などと言わないといけないのでしょうね・・・?と、よく御父母に相談されます。

答えは小6まで。何故なら一般的は12才から思春期に入り多くの子どもは親の指示命令を嫌い自分の道を歩いていきます。ですからそれ迄に勉強に対する姿勢を作っておかねばならないのです。

勉強する習慣づけのはじまりはやはり幼児時代で、小2半ば頃からの自我に目覚めた子ども達に学習習慣をつけるのはとても難しいのです。ですから幼児から学習をはじめ、小2で自我に目覚めた頃には少し習慣づけがなされており、それを小6までには完全に「勉強はしなくてはならないもの」という意識になり、中学以降はその意識のもと自立していく。これが私の勉強に対するイメージです。

【悪いのは子どもではない】式:「親や先生の思惑」ではなく「その子が中心」

  • 学校の成績が振るわないのは、本人の責任で「悪いのは子ども」とされがちです。しかし、悪いのは子どもではありません。できない課題を与える大人が悪いのです。そのうえ叱ってばかりいては自信とやる気を奪い、伸びていく芽を摘み取っているようなものです。
  • 公文式ではその子の「ちょうどの学習」を見極め、できる課題を選びます。そこには、100点の達成感があります。そして子ども達の「100点の笑顔」があります。褒められることによって、子ども達の中に、「自己肯定感」が芽生えてきます。そして、自信とやる気が湧いてくるのです。

【私の思い】
私が教師時代の各学期末に行った個人懇談はその子をきちんとしたこどもに、“今より成績のいい子にするために”、とその子の欠点(不足点)を沢山列挙しそこを何とかしようという懇談でした。

しかし公文の指導者になってかわりました。人には欠点は必ずある。欠点を良い点でおおっていこう、その子はいい所、その子はこんな褒め方、こんなひっぱり方をすれば伸びるでしょうという懇談です。

さらに、最近はコーチングを学んだせいか子どもには様々なタイプがあり、そのタイプのおおよそを知りどんな接し方をしたらいいかというアドバイスに変わってきました。あなたの上の子、下の子も長所、短所様々です。ですからタイプを知り、そのタイプにあった意欲の出し方をしてみませんか。もしご希望があればお申出ください。あなたのお子様への接し方の目安として、一緒に「タイプ別子ども診断」をしてみましょう。

公文と出会ったら、”I教材(中学教材)修了”を目指して欲しい!

①学習習慣がつく
  • 勉強はするもの、机には毎日必ず座るものという習慣が無意識レベルで育ち、一生を支える力となります。
②見えない学力が育つ
  • 忍耐力、根気力、集中力、持続力、注意力、試行錯誤力、挑戦力、作業力、処理能力がつきます。
  • 学力をつけていく上でこれらが大きく物をいうのです。
  • 公文の教材を毎日コツコツ、自分の力で解き、繰り返し反復して学力を定着させ、1学年、2学年そして3学年と越えていく過程で作られていくのです。
  • 学校のテスト等で取る得点”見える学力”へもこれらは反映してきます。
  • 見えない学力は死ぬまで使う”一生もの”となります。
③自学自習力がつく
  • 中学、高校、大学、そして社会人になっていくとき、自分の力で参考書、参考文献等をひもといて自分で学ぶ力、いわゆる”生きる力”が育ちます。
④数感覚、文感覚、類推力がつく
  • 数学の数の概念、国語の語彙力、英語の単語力にあたる力が育ちます。

そして、高校へ行ったときに、基礎学力=I教材(中学教材)修了、さらに、高校教材が先取り学習してあれば、幅広い人生の選択肢が持てます。

公文式をうまく使って”18才で人生を幅広く選べる人に

私立中学入試合格おめでとう

小学4年、3学期から入試準備に入り、約2年休会した子ども達が、朗報を持って教室に来てくれました。そして子ども達は公文で次なるステップに進むべく再学習を始めました。2年間の受験生活ご苦労様でした。

合格中学校(教室に連絡があったもの。50音順):大阪星光中、開明中、関西大倉中、関西大第一中、教育大付属池田中、金蘭千里中、薫英中、千里国際中、東海大仰星中、洛南中、立命館中

さて、決して富士山に散歩のついでに登った人が居ないように、中学入試にも先を見たしっかりとした準備がいるのです。塾に行こうか迷うのは、小4の時代で所謂、文章題、図形がとても気になる時です。

しかしこれも集中的に、短時間で量をこなせば 1年早く始めたのと大差なく追いつくのです。なまじ何年も(3年以上)入試に時間をかけると あとで中学入試後疲れてしまいます。そして折角の進学先で上位集団についていけない人になるのです。中学入試は言ってみれば18才で人生を幅広く選べるための単なるパスポート。入試後ある程度の成績を維持できれば意味がありません。入学することのみに力を注いで、あ一良かったではありません。そのためには小4末までに少しでも高いレベルまで学習(いわゆる学力の貯金を持つ)、入学決定後、また18才に向けて一歩ずつ階段を登るのです。

今も、何人もの子が合格したその日から、教室を訪れ次の目標に向かって歩み出しています。
まずは、数学・英語を中1教材(G)位に少し戻って復習を開始しますが、3月頃には休会した時の進度に戻るでしよう。こんな風に公文式をうまく使っていける余裕ある中学生活のスタートとなり 楽しい日々を送れると私は思います。

  • 私の考える学力の貯金目標
    • 数学:小4末にI教材以上
    • 国語:小4末にIⅡ(アイのⅡ)教材以上
    • 英語:英語検定4級合格