目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに

3.個人懇談アラカルト

4.「公文をやりたくない君へ」

5.ちょっと紹介(小5、小6の会)


今月のことば

冒険する勇気をもつ。

ムリかもしれない。反対されるかもしれない。でも「やってみたい」という気もちがあるなら、たまには思いきって挑戦してみよう。自分の限界がぐっと広がるよ。
※監修 高濱正伸「ルールブック よのなか」より

公文式ってなに

不徹底になっていることを徹底する教材

公文式創始者 公文公の言葉

世間と同じようにやれば世間と同じような効果しかあがりません。当会は世間では不徹底になっていることを徹底的に取り上げているために、こんなに効果があるのだと言えます。

子供の学力向上という面に関して世間で不徹底になっている事と言えば、その筆頭が「読み書き計算の練習」であることは、それこそ世間が認めるものだと思います。

こんなに「読み書き計算」が大切だと言われていても、頭で「そうそう」と頷くが毎日実践しているかというと日々の雑事に流れて中々出来ないのです。

公文式は高校で苦労しないために「どうしても欠かせない内容」に絞って練習を積んでいます。公文は学校と同じでないから採用すべきでないと考える人もいるようですが、そういう人は、大多数の子どもがその「どうしても欠かせない内容(読み書き計算の基礎)」を確実に習得するには学校での練習だけで十分と考えているのかもしれません。しかし一方学校での練習量だけで足りる子はかなり稀であることをご存知ないからそういう事を言っておられるのだと私は考えます。

公文式の教室では、読み書き計算の基礎を手始めに、中学・高校の勉強で最も比重の高い部分に繋がる内容を日々念入りに練習します。だから、だんだんとよく出来るようになり、中学・高校で苦労しなくて済む力が確実に培われていきます。

世間と同じであるかどうか、学校と同じであるかどうかなど、子どもの学力を引き上げ、その能力を最大限に伸ばすという目的の前では些細な問題です。この目的をモット効果的に達せられる方法が公文式以外にあれば、私達もその方法を見習いたいものだと思います。

同じ番号の教材をもらった時こそ成長のチャンスです!!

もうお気づきですね、高校で苦労しないために必要な練習量は、個人差があります。そこで目安としているのが、「標準完成時間」です。1枚1~2分とか、3~5分などと難易度によって設定されています。統計上 “その時間内に100点に出来る力があれば、次の教材に進んでも十分理解し処理できる” 可能性が80%という目安です。

“量が質をあげる“といわれています。多くの量をすればある日突然質が向上されて成績があがるのです。勿論、お子様によっては量を必要としない子もいます。そこで学習終了時にはいつも、その日の学習の振り返りと、お子様の意志(進んでもできそう、もう1回やっておきたい、モット易しいところがやりたい・・・・等など)を確認しながら宿題を渡しています。

個人懇談アラカルト

私は地域の教育相談所として公文教室があると考えています

中学受験が気になる近頃ですが中学入試に入る前にどんな力をつけておくといいのでしょうか?(小3の母)
中学は公立にするか私立にするかは1度は考えてどちらかを選ぶことが大切です。
“中学入試”の船にのせるのは親、子どもの考えは全くいりません。しかし態勢に入ったら頑張るのは、子どもですからホームぺージ、文化祭、学校見学などして、子供の意欲を育てていく必要があります。私立中に入ってもその後学年で全体のどの位置にいるかが大きな課題となりますので(6年でする学習を5年で習得させてその進み方はとても早い)、公文でその力をつくってから塾に行くべきと私は考えています。その底力とは① 計算力②漢字力③読書力④作文力⑤暗記力⑥国語読解力⑦算数文章題読解力 ⑧社会基礎知識 ⑨理科基礎知識⑩英語単語1000~2000以上の力を作ってから塾に行く。これが私のおすすめです。ちなみに私は塾講師の経験から小学4年の3学期(2月)からの入塾で十分と考えています。その間に進度をできるだけ上げて(中学課程終了テスト受けられるレベルまで)いけば俗に言う、その学校の ”深海魚”にはならないで6年後、18才で人生を選べる子になると思います。(より詳しく知りたい方は個人懇談をお申込みください)

こんなお便りをもらいました。

中学入試を控え1年間休会に入るT・H君のお母さんより
先生、長い間本当にお世話になりました。どんな時も、前向きに子徒を信じよう!と支えていただき、感謝の気持ちで一杯です。

先生が下さった沢山の言葉と経験は息子にとっても、私にとっても宝物で、これからの人生のお守りです。

また今後ともご指導いただきますと幸いです。そして、これからも元気でかっこいい清水先生でいてください!!!

大好きな清水先生へ

「公文をやりたくない君へ」(M.Fさん)

公文のいいところは「やったつもりにさせてくれない」ところだと思う。公文には解答も解説もなく、自分で正解するまで何回もトライしなくてはならない。

私は正直、あまり“お手本”にはならないだろう。教育熱心な母に引きずられるように公文をはじめ、毎回毎回公文に行く時間ギリギリに宿題をし、沢山の負債(やり直し)を抱え、泣きながら解き直しをしていた。今思うと、ずっと、学歴の大切さとか将来を考える必要性なんていくら説かれてもピンとこず、勉強の意味を見出せなかった。公文は中学生になって継続している同級生が減ってきていたからなんとなく辞め、その後行き始めた高校受験対策の学習塾では、言われるままに授業を聞いて問題を解き、丸つけして解設を写すだけで「やったつもり」だった。

ゲームは大好きで、勉強するふりをしてゲームばかりしていた。 自分のそんな色々は学歴にも出ていて、高校受験では第一志望の公立にも落ちているし、大学受験では一年浪人したものの国立に落ち、私立大学に入学という微妙なものだ。

しかし、家に近く、新設の学部だからという理由で選んだ心理学部はとても面白かった。もともとアニメ「ドラえもん」が好きでタイムマシンに憧れていた私は「時間心理学」に興味を持った。楽しい時間は一瞬に感じ、つまらない時間は永遠に感じる。年を取ると一年を短く感じる。というような「心の時間」「時間生成学」として文部科学省の支援もと今、非常に注目されている分野である。初めて人生に目標ができ、特にその脳基盤(時間を知覚するときの脳活動など)について研究ができる大学院を受験し、初めて第一志望に合格する事が出来た。

恥ずかしながらついに最近まで努力のできない人生だったが。それでも私に土台となる学力、考える力をくれるのは「やるしかないと 追い込んだ」公文だった。教室に残っている最後の一人になっても全問正解するまでやり遂げ身に着けた“基礎学力“は、何年経っても色褪せることはなかった。私は来春大学院を卒業し就職する予定だが、採用面接では研究内容を活かした次世代のゲーム構想がウケた。来年からは今も大好きなゲームの会社で、開発職として働く。

若いうちから自分のやりたいことを見つけるは本当に難しい。しかし、目標が出来た時に自分を支えてくれるのは、何度も何度もやり直してボロボロになった公文のプリントだと確信できる。

私の思い

“10で天才、15で才子 20すぎればただの人”この経験談を読んだ時ふっとうかんだ言葉です。
私は公文教材の無い時代の人、小学校時代は父にも母にもとても期待されていた子で自身も東京の大学にあこがれていたのです。しかし、中高に進むにつれ(とくに高校)成績が低迷し、(特に数学)とても悩んだ経験を持っています。ですから大学も地元となってしまいました。

この文を書いてくれたFさん、中2から塾へ2年間いき、公立高校に失敗し、大学も1浪したのに私立の大学へ行ってしまった自分を振り返り何が自分の中に残っているか考えた時“やりたいものがみつかった時真剣に今迄を振り返った。”これが大きかったといいます。

そして、その時公文での一歩一歩の歩みを思い出し、それを武器として夢にむかっていこうと思ったとのこと。武器とは公文の事、結局一番地味な公文の毎日が夢につながったと明るい顔で報告にきてくれた子なのです。

彼女は ①公文はきちんとした所まで学習する事、中途半端でやめると自信がなくなった時、その自信消失の原因を、自分の中途半端さに、してしまって、努力する事まで辞めがちになる事②塾にいくのは、気迫が保たれる期間を考えて行動する事、友達の流れに乗ってというのは危険(清水は中2の2月からが、適していると考えている)③公文のように、こつこつ歩んだ日々の経験があればそれを基にもう一度頑張ろうとエネルギーが出てくること。など自分は模範にならないがそんな3つの事が心に残ったと話してくれました。

本当に公文さえしなければ、家の中は平和なのに!と、私も3人の子にさせて常に思いました。しかし、そんな日々の我が子との戦いの中に流れる“学ぶ事は大切”の精神、それも“地味にこつこつしかないのだ”という思いは確実に我子に残ったと今ふりかえって思います。

学年をこえたプリントをやる事に何の意味があるのか やめた~いと叫ぶ我が子を見て、それを乗り越えた時、その力が、大きな財産になるのも公文なのです。つらくなったら、私(清水)に話して下さい。

そして、Fさんのように、何度挫折しても、自分に向かって挑戦する人に成りましょう。

ちょっと紹介(小5、小6の会)

月1回親子でつくる公立中学進学予定の子の集まりで作文をかいています。

題目:「何のために勉強するの?」

僕は将来、「まだ明かされていないことを解明する科学者になりたい」と思っている。だから勉強をして、沢山の知識を身につけていきたい。

だが、皆さんのなかには、「自分は知識の必要が無い仕事をするから、別に勉強をしなくたって生きていける」と思っている人はいないだろうか?しかし、人生はそんなにあまくない。勉強をしないで、できる仕事など無いのだ。

例えば、大工の場合、正しい道具の使い方や、機械の動かし方など、沢山の事を勉強しなければならないという風に。

もちろん、勉強というのは嫌いなものだ。だが、どんなことをするにも、原動力が存在する。僕の場合は、好奇心だ。これが有るから勉強を頑張れる。皆さんも、自分の原動力を見つけてみてはどうだろうか?

小5生 M.A

僕は何のために勉強しているのかというと、将来、幸せになるためだと思います。僕の思う幸せとは、皆で旅行などして遊んだり、ワイワイすることです。

僕は、夏休みに家族16人で旅行にいかせてもらうのがとっても楽しみです。10年以上、毎年行っていますが、変わらず、毎年、夜に寝れないぐらい楽しくって、とても幸せです。
また、沢山の家族と一緒に行くことで、一人で行くよりもとても楽しく、幸せになります。

そのためには今、勉強して、努力して、偏差値の高い高校や大学に入って、給料の高い、休みがしっかりとれるいい仕事に就職します。そして、家族と一緒に旅行に行ったり、ワイワイする幸せになるために、勉強しているのだと思います。

ありがとうございました。

小5生 T.T