問題に直面した時、人が思わず口にする言葉は何でしょう。
多くの人が「どうしよう!?」と頭を抱えるのではないでしょうか。

コーチングでは、このように自問します。
「この事態、どうなれば良い!?」

これら二つの違い、それは意識がどこにフォーカスされているか、です。
前者は「解決法」に、後者は「ゴール」に、それぞれ焦点があたっています。

問題に直面した時、コーチングでは「目標設定」に意識を向けます。「どうやって解決するか」ではなく「課題がクリアされた状態とはどんな状態か」を考えるのです。理想的に問題が解決した状態を、はっきりクッキリイメージ出来れば、そこまでのプロセスは自然と湧き出てきます。闇雲に手当り次第やってみるのではなく、しっかりとゴールを決めてから、やり方を決めるのです。(実際にはゴールを具体化する過程で、解決策は自ずと浮き彫りになっていることが多いです。)

「どうする」よりも「どうなりたいか」に焦点をあてるメリットとは。それは解決へ向けて最短距離で進めること。適当に歩を進めてみたが見当違いだったので仕切り直し・・・ということが無くなります。また解決した状態をイメージすることで視点が変わり、パニック状態から抜け出せるので、冷静な判断が出来ます。さらに着地点がワクワクするものであればモチベーションが高まり、フットワーク軽く動くことが出来るのです。


○ママ友とケンカしてしまった!
「困ったなぁ、どうしよう?」よりも・・・⇒「相手とは今後どんな関係でありたいの?」
○自分の人生って何だろう、と悩む今日この頃。
「どうしたらいいかなぁ?」よりも・・・⇒「じゃあどんな人生だったら最高?」

この思考法はもちろん子育てにも応用できます。子どもへの声かけの際、原因追求型「ナゼこうなった?」「どうする?」ではなく問題解決型「どうなればよいの?」さらには「あなたはどうありたいのか」を問う事で、話し合いの方向性が全く違ってきます。日々の些細なことから大事なことまで、幅広く適用できます。


○「やる気がしない」という子どもに
「なに言ってるの、頑張りなさい」よりも・・・
⇒「そうなんだ。じゃあやる気がある状態ってどんなん?」
○テストで悪い点をとった
「どうするの!?」よりも・・・⇒「いつまでにどんな状態になったらいいと思う?」

いかがでしょう。上記はあくまで一例であり、問いかけは無数にあり得ます。正解は決してひとつではありません。この考え方、堂々巡りになっているお悩みには特に有効ですよ。ぜひ、お試しください^^