目次

1.今月のことば

2.この春 英語を始めてみませんか?

3.日本人に一番合った英語学習法

4.教室往来〜うれしかった事:こんなお手紙をもらいました〜

5.子育て回想記(入試を終えての報告)


今月のことば

ふたつのこころ

きみの中には、「自分だけよければいいこころ」と「人をたすけてあげたいこころ」のまったくぎゃくのふたつのこころがあるんだ。

「自分だけよければいい」は小さく!「人をたすけてあげたい」は大きくしよう!!

※稲盛和夫監修「子どもの心の育て方」より

 

この春 英語を始めてみませんか?

―当教室での英語への取り組み―

英語は「英検、TOEFL」を順次手にする事を一つの目標にしていけば自ずと英語力を手にすることは間違いないと思います。

しかし、英検5級から3級までは1年に1級登って行けますが、その先は仲々ハードです。又、片目で英検、TOEFLを追いかけても、大学入試や高校入試のために必要な力を育てて行く事をも忘れてはならない・・・だとすればその2線を1線にして行く道は中学くらいから意識しないといけないのではないでしょうか。
例えば英検は「読む、書く、聞くの力」を育てるとはいうものの、その基本はマークシートですから、小6で英検3級を取っても中学の英語のテストで高得点が取れるという保証はないのです。

そこで私の教室では英語教材を下記の様に学んでもらおうと考えています。

  • 3A~C:英語を音読しながら、英語の歌にも親しむ。
  • D~F:10回音読を基本に、文法は意識せず少しずつ暗唱していく。
  • G1/G2:中1レベルの文法を取り入れ、英検5級取得を意識し英検問題集に着手する。
  • H1/H2:英検4級を意識に入れ、プリントから文法も押さえ英検4級問題集に集中する。
  • I1/I2:英検3級を意識に入れ、上記各級と同じように学習を進める。
  • J1~K2:準2級を意識して公文の物語教材を読み進み、準2級問題集を並行して学習し、一方 プリントの中の単語、熟語に着目して修得単語数を拡大する。
  • L1/L2:2級を意識し、単語、熟語を拡大していく、問題集も自学自習する。
  • M~O:準1級を意識し、単語、熟語を拡大していく、問題集も自学自習する。

また、当教室特別メニューとして、小6生でG1 200以上の学習を修了した人は、新中1生の教科書を音読、暗唱、筆写して脇を固め、“100%基礎固め(公文出版)”の問題集を自学自習させています。その後も予習として教科書の音読、筆写、そして教科書を進めていきます。やはり中学の定期テストの点が高得点である事がその後の英語の得意/不得意に繋がるからです。

尚、中3入試までに2級、準1級を修得すると大阪府公立入試ではそれぞれ80点、100点の点数に置き換えがされ、入試対策のみに明け暮れる英語学習よりも高校入試後に検定テスト資格が残るのでこの特典は使うに大いに値すると考えます。

 

日本人に一番合った英語学習法

一言で云うなら「素読、文法、暗唱、多読」

「日本人に一番合った英語学習法(斎藤兆史著)」より。

これを公文的に使うとしたら・・・

  1. 素読
    • CD、Eペンシルを真似てオーバーラッピング(英文を見ながら、音声と一緒に発話する)、ひいてはシャドーイング(英文を見ずに、音声を聞いて少し遅れて発話する)できるようにしましょう。聞いて発話できない文はリスニングできないのです。
    • 5〜10分という少しの時間でも音読しましょう。英語を職業としている人は、殆ど最低30分は毎日声を出して読んでいるのです。
  2. 文法
    • その国に10年住んでいれば文法はいらないと云われています。しかし、日本にいながら他国の言語を学ぶには英文法は必要です。
    • 文法を知らないで耳だけで英語習得した人は、どこかで頭打ちになる。文法を学習していると、はじめはうまく喋れない人もいつかグングン伸びる。
    • 公文で学習した文法のまとめとして、部屋に眠っている参考書を通読すると良いです。
  3. 暗唱
    • 素読し、上質の文をドンドン暗唱してアタマの引き出しに入れます。ピーターラビット、マザーグースなど中1〜中3の教科書がオススメです。
    • この暗唱文が後々生きてきます。当教室では小6でG2修了した子全員に中1の教科書を音読、暗唱して書けるようにしています。
  4. 多読
    • 多くの原書を読む。日本語能力が高ければ高いほど英語のレベルは高くなる。

ただし、日本人なら母国語、すなわち日本語の力が基本となることを忘れてはなりません。英語を使いこなすためには、(日本人なら)日本語力をつける必要があります。

 

教室往来

うれしかった事 ~ いつからでも遅くはない!こんなお手紙をもらいました。〜

いつも娘が大変お世話になっております。

小6の3学期末からの公文スタートは皆さんよりも随分と遅いスタートとなり私自身迷いもありましたが、4回の体験で持ち帰った宿題を私が声を掛けないとやらない様子ならやめておこうと心で思いながら見守っていました。

すると一度も「やりなさい」の声を掛けることなく5枚、10枚ある宿題を一人で黙々とこなし、時間が来たら公文へ通う姿を見て、とにかく出来る所までやらせてみようと思い中1の4月から公文で国語と算数(数学)を学び始めました。基礎が見に付くと娘が高校に行ってもきっと役に立つという言葉を信じて又コツコツ頑張った努力は必ず身を助けると思い見守っていました。

娘はこの2年間一度も私に「宿題をやりなさい」と言わせる事なく公文をやり続けました。小4教材(D)からスタートして中3の修了課程(I)目前にまで辿り着いた事は本人よりも親の方が感激しています。本当に良く頑張ったと褒めてあげたいと思います。

清水先生から“中学数学の修了課程のテストを受けてみませんか”言ってもらえた時も嬉しかったです。本人はまだ200まで終わっていないから無理だと思っていましたが、先生は一つの締めくくりがこの先の自信になると話して下さいました。

この度、中3になるに当たり春期講習から塾で受験対策を学ぶことに成りました。これも清水先生からの提案でした。公文との両立が出来るのか悩んでいましたが、とにかくI200まで終わらせて中学課程テストを受けることで3月で教室は一旦終わりにしましょうかとおっしゃって頂きましたので、教室の方は取り敢えず3月末で終了させて頂きます。

又何かお気づきになられる事が有りましたらお聞かせ下されば有り難く思います。貴重な学びの体験をさせて頂いた事に感謝しています。有難うございました。

小6の3学期末という遅い出発でしたが、とにかくI200(中3)の終了を目指したYちゃん。このしめくくりは高校数学に入ってもきっと力強い基礎となって彼女を支える事でしょう。本気を出せばいつからでも遅くないという事をYちゃんは教えてくれました。

子育て回想記 (入試を終えての報告)

季節柄、教室は今迄公文で学んできた子が入試を終え、様々な報告をしに訪れている。

T君は、中2の2月まで数、英、国を学びその後、塾へ行っていた。ただ数学だけは塾の傍ら中3の夏まで公文にも通い続けてきた。その進度はN教材で、あと一歩で最終教材(O教材)というところで退会だった。

そんな彼が3月の高校入試を経て(公立の)結果が出る前に相談に来た。「今まで付けてきた習慣を大切にしたいのでまだ結果が出ないけれど、この1週間なにをしたらいいのか・・・」とのこと。
私が数学は〇〇、英語は〇〇、国語は〇〇と色んな提案をしたところ、彼は大学入試へと心を馳せていった。

彼はその後、Tという大学入試を視野に入れた塾へ無料体験に行って印象的だったという塾長先生の話を報告してくれた。

高校で伸びる子は以下の3つのタイプがいる。

  1. 計画型の子
  2. 才能型の子
  3. 公文で高校教材までした子

3はかなり率としては低いので、出来るだけ1を中心に考えてこの3年間は進みましょう・・と。また、高校生の勉強時間を100としたら、一般的に65~70は数学に使うことになると。

これを聞いて私は合点がいった。私自身、中学生まではまあまあの成績で県下のトップ校に行ったのに、高校に入学して数学の成績がガタ落ち、そこで数学に力を入れたら得意だった英語の成績も落ちてきたという苦い経験の持ち主。きっと、勉強の時間の7割以上を数学に使ってきたからだろうと、今さらのように気づいた。

そして、私が子育てしていくうえでの主たる問題意識は、私のような足跡を辿らせたくない、それにはどうしたらいいのか?・・・ということ。そしてまた私の母が“学習は予習が大切”と口癖のように言っていた。

そんな思いや言葉を頼りに、公文こそ予習であると信じて我が子にさせた日々。忘れては思い出しての日々の繰り返し、文章題、応用力等の迷いはあったが、高教材へ引っ張った子育て時代を今思い出し、予習にこだわったことは間違ってはいなかったと感じた。

高校で私のようにお先真っ暗にならず、自分の道を選べる子になるために、「予習の大切さ」について時々考えてみて下さい。