目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに〜成長のための4つのステップ〜

3.孫育て進行形〜すきま時間を意識する習慣づくり〜

4.英語学習の皆様へ めざそう!聞けて、話せる英語を


今月のことば

三人行えば、必ず我が師有り。其の善なる者を択びて之に従い、其の善ならざる者にして之を改む。

読み方

さんにんおこなえば、かならずわがしあり、そのぜんなるものをえらびてこれにしたがい、そのぜんならざるものにしてこれをあらたむ。

意味

孔子先生がおっしゃた。「三人が行動すれば、その中には必ず私が学ぶべき師がある。その中の善い人を選んでそれを見習い、善くない人を見ては、(わが身を反省して)改めるからだ。」

公文式ってなに

〜成長のための4つのステップ〜

1段目は「楽しい、楽しいの華の時期」

2段目は「スランプの時期」
9割の生徒がなります。学年に追いつき追い越す頃です。子どもにとって、今までは簡単に100点が取れていたのにこの時期は100点が取れず、間違い直しが多くなります。教材で言えば,B,D,F教材です。
『宿題やりたくない』『公文行きたくない』『辞めたい』とマイナスの言葉がいっぱい出る時期です。ここを乗り越えると、この先に3段目があります。

3段目は「確固たる自信が育つ時期」
この頃には毎日の学習習慣が育っている事でしょう。そしてつらいけれど、周りの応援がもらえて頑張っていくといつか『やればできる』と思うようになります。

4段目は「自己実現へ歩みだす時期」
学年を越えたつらさに慣れ、しかも学校でも少しずつ余裕が出来、早く掛け算がしたい、早く分数に行きたいなど薄っすらと目標が芽生えてきます。
その目標を掴みかけた頃に 『自分で宿題をするようになり』 他の頑張っている仲間が視野に入り、自分の夢に向かって頑張り始めるのです。

公文の毎日は大変ですが、この「1段目から4段目」に向上するまでに、勉強に必要な「集中力、作業力、忍耐力、持久力」等が育ち、やがては「自己信頼性」「自己実現への欲求」・・・ (やればきっとできる、そしてこうなりたい)が育ってくるのです。
その時まで長い日時が必要となりますが、この気持が人生を突き進む基本と必ずなります。その日までお父さん、お母さん、ご家庭で見守ってください。そして迷った時直ぐにご相談下さい。

山を乗り越え、継続させ力をつける。それが公文です。

 

孫育て進行形〜すきま時間を意識する習慣づくり〜

さあ4月です、全てが、新しく感じるこの季節。今こそ考えたい事があります。
それは すきま時間の活用です。

幼稚園、小学校時代は、習い事など様々の事に追われてはいても、まだまだ時間はあるのです。
これが中学、高校時代となると、時間はあるのに、“やりたくない”という言い訳のため、小学校時代は真面目にやっていた子が、怠け者になってしまう光景をよく見ます。実際教室でも確実に小学生より中学生の方が、こなす枚数も減り、進度も、鈍ってきます。
そんな時の合言葉は “すきま時間の意識”です。人はその行動の4割は習慣から来ていると言われています。

例えば、今教室でしている、10回音読も、すきまにする勉強です。それなのに、やれていない多くの子は、“時間が無かった”と言います。
学校から帰って、手を洗い、うがいをする、これも習慣なら、その後に・・・をする。“ごはんだよー”と 10分前に声掛けることにして、その10分に・・・をする。
ゲームがしたい、その前に・・・をする。トイレに・・・を貼っておいて、入るたびに音読する。寝る前にベッドで・・・を復習する。朝起きたら昨夜の読んだものに、目を通す。等々

最近読んだ本では、英語を身につけるために。学校の行き帰りの信号で待つ時間のため用の単語帳を作って、そこでは単語を身につける、又 1駅前で降りて1駅分歩き その間に英文を暗唱する等、その道の達人は、すきま時間の活用が上手です。
思い出しました。私も中学校への徒歩15分を暗記の時間に使い、雪道を踏みながら覚えた、「形容詞の活用」や、「助動詞の活用」、今この年になっても、忘れません。又学校の休み時間の、2,3分のノートの見返し、先生が授業に遅れてこられるわずかな4,5分に前回のノートにさっと目を通した事などなど、すきま時間は成績アップにも非常に貢献しました。

新しい学年の出発です。何かを替えて習慣としませんか!
今孫たちはそれぞれの出発にあたって、この春休み、まずは、机に座ってから、さて何をしようか・・・と考える習慣をやめて、前の夜に次の日の予定をノートにメモるという新しい習慣作りに取り組みだしました。長期休みはそんな習慣作りの絶好のチャンスなのです。

物事は習慣として確立するのに、約21日かかると言います(キチンと無意識となるのには3ヶ月らしいですが) 『3日坊主を7回繰り返せばいい』と開き直って身のまわりを見渡して何かを変える新学期としませんか。

私も何かを変えてみます。

 

英語学習の皆様へ めざそう!聞けて、話せる英語を

同時通訳の神様 國弘正雄氏は“今どんな勉強をすればいいでしょうか”と尋ねられると、決まって“覚えるまでひたすら中学の教科書を音読しなさい。私は教科書を500回、いや1000回音読したものです。”とこたえられたそうです。
又、最近、東大の斉藤兆史氏の「日本の誇る英語の達人」の本に氏が推挙され、その学集法が書かれていました。その書から下記に引用します。
☆素読の効果
英語の達人である、岡倉天心がお寺で住職から漢学を学んだ方法は、当時の寺小屋と同様、『素読』によったはずである。「師曰く、学びて時にこれを習ふ,亦(また)説(よろこ)ばしからずや」などと『論語』の一説を、師について何度も何度も音読する。そのうちに、文章のリズムを身につけ、語感を感じとり、内容もすこしずつ分かってくる。

その素読を英語学習の正道として勧めているのが、「同時通訳の神様」と呼ばれた國弘正雄氏である。氏は戦争中、中学1年の時に先生から勧められて英語教科書を声を出して、ひたすら音読した。一つの課について平均500回、課によっては1000回も読んだだろう、という。

戦争が終わった時に3年生になっていた。米軍がやってきて、子ども心に自分の英語を使ってみようと思って、米兵に話しかけた。すると驚くなかれ、こちらの言うことが相手に通じるだけでなく、相手の言うことも、驚くほどよくわかったという。
氏は道元禅師の「只管打座(しかんだざ、ひたすら座禅すること)になぞらえて、「只管朗読」と呼んでいるが、これは漢学における「素読」と同じである。

☆素読から多読へ
素読には、次のような効果がある。

  1. 作文力と会話力が身につく。基本文型を身につけ、かつそれが口をついて出てくるようになれば、それを組み立てて、きちんとした文章を書いたり、話ができるようになる。
  2.  基本文型を身につけることによって、直読,直解(語順をひっくり返さずに、頭から理解できる)が可能になり、読解力、聴き取り力がつく。
  3. さらに、中身の濃い名文や名演説を素読の対象にすれば、自らの教養や精神を深めることができる。
  4. 一定のスピードで英文を理解できるようになると、多読が可能になる。

多読の結果、ますます英語力が身につく。新渡戸稲造は札幌農学校時代に、「図書館にある書物を、片っ端から総て読んで了(しま)はうと云う、無謀な大野心」を起こして、手当り次第に読んだ。この多読により、英語を通じてさらに教養を深める事ができる。なお、発音については、録音したものを聞いて、それを繰り返すようにすれば、十分に通じるレベルになる。アメリカ人なみの完璧な発音を目指す必要はない。
そもそも英語の発音は、アメリカ国内でも地方によって、いろいろ違いがあるのだから。

☆素読が育てた幕末の名通詞
素読は、我が国においても伝統的な外国語習得法だった。江戸時代には、長崎奉行所にオランダ人や中国人との事務折衝にあたる通詞(通訳兼商務官)がいた。
その一部の人々が、文化5(1808)年のフェートン号事件(イギリス軍艦の長崎港侵入・狼藉事件)を機に、いきなり英語学習を命じられた。
幕末にアメリカ人ラナルド・マクドナルドが利尻島に漂着した際に英語担当通詞・森山栄之助が応対したが、その英語のうまさはマクドナルドを驚嘆させた。
森山はいったいどうやって英語を勉強したのか、当時は英語の書物も限られ、そもそも英語を教えてくれる外国人すら国内にはいなかった。
その学習方法が素読であった。武家が幼児に漢文の素読を授けたように、長崎通詞の家ではオランダ語や英語の素読をさせていたという。
現在でも英語の教科書・参考書が書店で山と積まれ、駅前の語学学校で簡単に、英語を母国語とする人々から授業を受けられる時代になった。しかし、素読から多読へ、という語学の正道を超える学習法は見つかっていないように思われる。
仕事などで外国人との会話など必要としない、ほとんどの日本人は「ペラペラ英語」を目指して無駄な時間とお金を使うよりも、日本語の本の素読・多読を通じて、日本人としての品性と教養を磨くべきだろう(引用終わり)

これらを読んで思いました。

“英語を中、高、大と10年間学習したのに日本人の英語力は…・・言われ続けた私達の世代。
そうです、私達のような人を作ってはならない。私は “英語” というと大変な 脅迫感を持っています。
もっと、使える英語を、社会に出て、武器となる英語を身につけないと! それには具体的にどうしたらいいかずっと考え続けました。
そして今 教室でその突破口として子ども達に音読をしてもらっています。専門家は1日30分と言います。しかし毎日30分を何年間も続ける事は至難の事と思います。
そこで1日10回 決まった長さの英文を音読していこう、半年も続ければ 何か変化が出ると言われるこの方法を公文英語をやっている子ども達に「声を出してもらおう」そう考えて・・・。
「公文英語E教材まで行った子は 復習も兼ねてD教材から音読への道」出発進行! 又 中学生にはプリント学習に加えて教科書の1日10回音読を励行! そして私は継続するための支えに成っていこう! そう思って今 子ども達に日々精進させています。
公文英語を学習中のお子様をお持ちの皆様
どうぞ、子ども達の毎日の10回の音読を片耳で聞いて、所定欄にサインをして頂くことをお願いします。
「散歩のついでに富士山に登った人はいません。本気になって毎日の積み重ねて、英語道を歩きましょう!」是非、サポートをお願い致します。