目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに〜「やる気の土台」をつくりましょう! 〜

3.子育て回想記

4.高校入試への道を一緒に考えました

5.公文式をうまく使って”18才で人生を幅広く選べる人に”

6.公文式で大丈夫!


今月のことば

政府は法令を設けて、悪人を制し、善人を保護す。これすなはち政府の商売なり。

読み方

せいふはほうれいをもうけて、あくにんをせいし、ぜんにんをほごす。これすなはちせいふのしょうばいなり。

意味

法律を作って、悪人を罰し、善人を守る。これが政府の仕事なのです。
政府や国会の仕事は世の中の決まりを作って悪い人をさばき、よい人を守ることです。政府と国民は対等であるべきだと諭吉先生は言っています。
もしも政府がへんなことをしようとしても、学問をしてきちんと考える力をもった人はそれに反対することができます。そんな国は良い国になって発展することができます。勉強することはそういう意味でも大切なのです。
※福沢諭吉「学問のすゝめ」より

公文式ってなに

「やる気の土台」をつくりましょう! まだ 誰も知らない 未来の種を 育てたい。

公文式算数のいいところ
計算がスラスラできる子は「算数が好き」になります。学年が上がるにつれて「好き」という子が減って来るのは計算がスラスラできなくなるからです。
公文式は自分に必要な分だけ何度も練習できるので、どんなに難しくなっても「計算がスラスラ」できるのです。それが「算数大好き」「得意」につながります。
公文で中学や高校の数学を小学生が学習していることも多く、大きな自信につながっています。
単に計算と 高を括っていると 力を失っていくのが 算数、数学なのです。
計算力をシッカリつける これが数学得意の入り口です。
算数、数学の底力を支えているのが 公文の算数、数学教材です。
公文式英語のいいところ
聞き取れない言葉は言えません。読めない言葉は書けません。一方、聞き取れる言葉は真似して言うことができ、読めた言葉は書くことができます。
「聞く」と「言う」だけでなく、「読む」「書く」ができると、さらに英語が使えるようになります。
小学3年生から学校で英語を学ぶ時代になります。日本人が普通に英語を使う時代はすぐそこまで来ています。
『聞く』『言う』『読む』『書く』をバランスよく学べるのが公文の英語です。
公文の英語を土台にして英検などにトライしている子が多数います。
公文式国語のいいところ
話を聞いたり、自分の気持ちを伝えることができるのは、国語の力です。たくさんの言葉を知っていれば、たくさんのことが伝えられます。
文章を書いたり、話を聞いたり、本を読んだりすると、言葉の量が増えていきます。
相手の気持ちをわかるのも言葉があるからです。ものを考える基になるのも国語の力です。
2020年より大学入試の在り方が変わります。要約力、思考力の問われるテストとなります。読書をしているから国語力があるというものでもありません。
1枚1枚のプリントをシッカリ読んで答える。この作業で力を着けていくのが“公文式国語です。”

子育て回想記

教室中に 学年より上の教材をしている時に、子どもがよく云う言葉に“ムリ、出来ない”が有ります。
そんな時、きっとこの子はお家でも親から“そりゃ~無理や!”とか“あんたはバカね~、そんなん無理や出来るわけ ないやん!”とか言われているのかなーと時々思います。

そんな時、自分はどんな言葉を親から掛けてもらいそして子育て中にどんな言葉を投げかけていたのかと ふっと思い出す時が有ります。

私自身、親からは

  • 若い時汗しないと年取ると涙になって出てくるぞ!・・・努力しなさい今を!
  • お母さんはこの階段の1段目の人生だけど、あなたは2段目の人生を!イキイキして人生を送ってね・・・!
  • 人には 添うてみろ 馬には乗ってみよ!・・・いろんな人の いろんな経験は素直に聞いて チャレンジしなさい・・・
  • 幸運の女神は前髪しかないよ、後で後悔しないように前髪を掴んでいきなさい・・・チャンスの神は瞬間のもの。チャンスを掴みなさい・・・

などなど・・・そんな言葉が今残っています。

では、我が子には何を言い続けてきたのでしょう。
長男は小5、小6に受け持たれた先生に言われた言葉・・・それを口グセとしてずっずっと言い続けました。
言った方の私は忘れても・・・ 言われた子どもは覚えているものです・・・。

  • 箕面の紅葉を見よ!
    • 紅葉は落ちた所に根を張り大きくなる。
  • 自分の生き筋として与えられたところで根を大きくはれ!
    • 牛は水を飲んで牛乳を出す、蛇は水を飲んで毒を出す、社会に出たら、人の為に成る人間に成りなさい。
  • 白鳥を見よ!
    • 白鳥は表面的にはスイスイ泳いでいるが・・・その足は激しく動かしている!
    • 努力しないで行けるはずがない。見えない所で努力している事は大切で努力は裏切らない!

そんな先生から頂いた言葉を口癖としてきました。
そして その上に“自分は運がいい”といつも思えと、言い続けてきました。

私は文章題、図形に弱くって・・・・と思っている子は、100% 親がそれを言っているのを聞いているからです。・・・・と最近の教育講演会で耳にしました。

さあー皆さん口癖こそ怖いのです。“何気無く吐く”・・・吐いているその一言が意外と子どもの心に突き刺さっているのです。

お母さんの口癖って何ですか?一度お子さんに聞いてみて下さい。

そして、それがマイナス言葉であれば・・・、可愛い我が子の為に努力して是正することが大切です。

高校入試への道を一緒に考えました

中2生の新しい門出のための、塾への送り出しアドバイスの会、やっと終わりました。
公文で鍛えた基礎力の上に高校入試で求めている応用力を養成するために、私が何十年も前から、中2の2月より中3に掛けての1年間、何時、塾へ行ったら良いのかを共に考える3者懇談会(父母、本人、私)をしています。

高校受験は自分の人生にとってどんな意味が有るのかを、これからの1年、どんな思いで毎日を過ごさねばならないのか、そしてこの1年に展開される心の動き、行動の動き、メンタル面の動きなど それをカバーするための諸テクニック・・・そんな話をしています。

どの子も心を一度日常からリセットし清め、新たな気持ちで出発し、公文を振り返り学ぶことへの意味、そして、その先出会う人の違いによって人生の方向性が大きく変わっていく事に気づくと、皆、姿勢がキリットとし、話し合う前と話し合った後の顔つきが大きく変わり 真剣に自分のこの先への展望を持って帰っていきます。

私はそんな子ども達の変化が 好きで毎年送り出している気がします。たった1年の通塾では時間が足りないのではないか、そう思う人もいるでしょう。しかし、安易な出発では力が出ないと思います。
塾と公文、その目的は大きく違います。そして、点が下がれば安易に目の前のものを選び、そこに学ぶことへの自分への試練のないまま塾を選ぶのが私にはきっと気にいらないのでしょう。

目的(中学入試、高校入試、大学入試)を持った時、それを達成するために上手く使うと大きな成果を出すのも塾の存在です。そして大きく成果を出すためには大きな基礎学力を持っているのと,そうでないのとではその結果が違ってきます。

何年も公文で筋トレをしてきた子 そんな彼らは自分なりの学習法を確立し、中間、期末で実践した力を持って通う事の意味を考えての出発、それこそがエネルギーが最大に出せると私は確信しています。
うまく公文を使い、それを確かなベースとして高校入試にアタックし、また高校入学後 3年後の基本作りのために公文を再開する。そして18才で自分の道を選択できる子、そんな子がドンドン出てくるのを期待して、私は毎日公文教室で子ども達と接しています。

公文式をうまく使って”18才で人生を幅広く選べる人に”

私立中学入試合格おめでとう!
小学4年、3学期から入試準備に入り、約2年間休会した子ども達が。朗報を持って教室に来てくれました。そして子ども達は公文で次なるステップに進むべく再学習を始めました。2年間の受験生活ご苦労様でした。

合格中学校:金蘭千里中学校(3名)、四天王寺中学校(1名)、高槻中学(2名)、天王寺附属中学(1名)、同志社香里(2名)、明星(1名)(生徒50音順)

さて、決して富士山に散歩のついでに登った人がいないように、中学入試にも先を見たしっかりとした準備がいるのです。
塾に行こうか迷うのは、小4の時代で所謂、文章題、図形がとても気になる時です。しかしこれも集中的に、短時間で量をこなせば1年早く始めたのと大差なく追いつくのです。なまじ何年も(3年以上)入試に時間をかけるとあとで中学入学後疲れてしまいます。
そして折角の進学先で上位集団についていけない人になるのです。中学入試は言ってみれば18才で人生を幅広く選べるための単なるパスポート。入学後ある程度の成績を維持できなければ意味がありません。入学することのみに力を注いで、あーよかったではいけません。そのためには小4末までに少しでも高いレベルまで学習(いわゆる学力の貯金を持つ)、入学決定後、また18才に向けて一歩ずつ階段を登るのです。
今も何人もの子が合格したその日から、教室を訪れ次の目標に向かって歩みだしています。すなわち、数学・英語とも少し忘れた中1教材(G)から復習を開始します。
3月ごろには休会した時の進度に戻るでしょう。こんなふうに公文式をうまく使っていけば余裕のある中学生活のスタートとなり、楽しい日々を送れると、私は思います。

私の考える学力の貯金、目標

  • 数学の目標:小4末にI教材以上
  • 国語の目標:小4にIⅡ教材以上
  • 英語の目標:英語検定4級に合格

 

公文式で大丈夫!

40余年公文指導者をしている私の前を多くの子が通っていきました。
1月の“3学年を目指す2学年先学習者の会”として、当教室D先輩のお話を再現致します。

D先輩は大阪大学工学部に在学中。現在は教室で採点助手アルバイトをしてくれています。

  • 公文式を10年しました(小2~高2)
    • 公文式は小6末で・・・数学 I50、国語 H2 200、英語 I2 200
  • 熱中していたスポーツ・・・サッカー
  • つらかった教材・・・数学E、F、H 教材
  • 辞めたい時の乗り切り方
    • 1つ諦めるとその後 又 安易に諦める体質になったら困ると思って乗り切った。
    • 達成感が欲しかった。
  • やってよかった公文式を感じたのは・・・・・中高生時代。
    • 圧倒的に数学センスが身に付いた。
    • 中学のテストで勉強しなくても済んだ。
  • 公文式で身に付いた力・・・・継続力。
  • 塾には中学3年の時 1年間行き、豊中高校に進学。

後輩に言いたいこと

  • 公文は 筋トレなのです、ここで体力を付けて得点力つけるため塾へ行くと効果が出る。
  • 公文は 宿題が出来ていなくても、とにかく休まない。
  • 中学時代 宿題ゼロ、しかし教室で2時間 真剣に取り組んだ。
  • 塾は “わかった気分”になる所、主体的に使う事を意識すること。