目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに 〜咀嚼、消化、定着、肉付をする教室です〜

3.孫育て進行形 〜英語の力をつける一番簡単な方法、それは音読だ!〜

4.教室アラカルト


今月のことば

「しっぱいゼロ」のひけつ

「もうダメだ・・・」と思ってもふんばって、とことんやり抜こう。
せいこうするまであきらめなければ、しっぱいすることはなくなるんだ。

「ここまでしかできない」って自分にげんかいをつくってはいけないよ

※稲盛和夫監修「子どもの心の育て方」より

 

公文式ってなに

咀嚼、消化、定着、肉付をする教室です

昨年ある高校に入学した、かってこの教室で学び、塾へ行った子が、久しぶりに顔を見せてくれました。

その子は開口一番“もっと公文進んでおけばよかった、高校についていけるか心配”と一言。学年相当の学習を中学1年まで続け、塾へ行った子ですが、高校に入ってみてその授業のスピードの早さについて行けるかとても心配で、心が落ち着いたら再び公文で学習を始めたいとの旨を伝えに来たのです。

やはりそうなのです。昔(私の時代)も今も高校の授業のスピードはすごく早いのです。ですから私は高校で成績が良くなるという公文に魅力を感じて私の徹は踏ませたくないという思いから3人の子に公文をさせてきたのです。

学校は新しい分野を授業で 咀嚼、練習問題、宿題等で消化をする時間を与えてくれますが、その後の定着、肉付までの作業は自分でしなくてはならないのです。この一連の咀嚼・消化・定着・肉付を先取りしているのが公文式なのです。

一見これは何の理由もわからない問題を(何学年も上をしていると、どうしてそうするのか理解できないまましている)先取りしても意味がないように思いますが肉付けまで、暗記でもいいからしておくと、学校がそこを通過するとき、咀嚼段階(例の説明)で、自分のしていた意味がわかり、一挙に肉付けまで到達して理解が早いのです。

ですから公文で咀嚼の段階で自力で『例文』を読み込み、咀嚼、消化、そして繰り返して定着、肉付まで行っておけば例え途中で“忘れた!”ということがあっても学校で習えばすぐ思い出し早く身に着くのです。中学校と違って、毎日学校で与えられた練習量さえ真面目にしておけば確実に身に着くという事は高校ではとても無理で、その都度、その都度、定着、肉付けの作業をしている子、先取りしている子だけが高校で力を見せるのです。

公文は数、英、国の全ての分野を学習しているわけではありません。高校分野の約70%~90%の分野が教材に載せられています。残りの(30%~10%)は公文で身につけた自習の力が難なくそれをこなしていくということは過去の55年間の事例で知っています。

公文に入会したら先ず、I教材《中3》を目指して中学課程の終了テストに合格する。次にJ~L教材を終了し高校基礎課程のテストを通過、ついにはM~P教材までの大学の理系のまとめ教材に挑戦しましょう。

“続けること”それさえ出来れば結果として大きな力が付いてきます。この”継続すること“の凄さを子ども達に伝えていきたいものです。

 

孫育て進行形

一英語の力をつける一番簡単な方法、それは音読だ!

先日英語学習者恒例の“英語暗唱大会”を実施しました。

そのプログラムの中間に、これも恒例で英語に対する“トピックス”を私が話すのですが、今回は 孫(大学2)が一年間アメリカに留学した事をきっかけに“留学するまで”の経緯を話してもらうことにしました。短期間のホームステイーの話はよく耳にするものの本格的に留学した人の話を聞くチャンスがそうないのではと思う事からの実施でした。

その中で驚いたのは“何故留学したのですか”という問いに“祖母が小さい時から口ぐせのように”留学“というキイーワードを耳元でささやいたこと”と彼女は答えたのです。祖母である私には、そんな記憶は有りません。しかし、これからの子には英語は必需品、英語をあやつり仕事の出来る人になるには最終まとめとして留学することで“話す、書く力”をつけていくと有利と常々思っていました。その為に梅田での“留学生フエア”に連れて行ったり 私自身我子で出来なかった諸々の思いを、口癖として伝えていたのでしょう。ですから、彼女は大学の留学生関係掲示を見ると、直ぐ聴講したり、自身も知らぬ間に“留学”というキーワードを意識していたようです。

留学中はどんな事を感じ、どんな日々だったのかは、次回の暗唱大会にて、お話しするとして,小さい時からどんな準備をしたのか思い出してもらいました。そこには、公文の英語を使ってどのくらい力がつくものかという、私の実験でもありました。

0歳から3歳まではひたすら、毎日15分NHKの英語のビデオを、覚えきるまで見せました。年少からは、“読むと聞く”の繰り返しを毎日、公文のプリントでさせました。ここで大切なのは、“英語って面白い”と、思わせる事と、Eペンシルに合わせての、シャドーイングと、オーバーラッピングです。一日10分は音読したでしょうか。英語習得の要は音読です。

このようにして、小4には英検4級を手にしました。中学校に進んだとき、英語の点が悪い為、嫌いになる事の無いように、只管英語の点が90点以上は取れるように気を付けました。そして中3で英検2級を取り、その後はトフルに移りました。トフルとは、米国の大学に行くための、力を調べるテストです。120点中100点取るのが目標です。しかし中々です。留学を終わって、漸く100点取れたくらいですから、お分かり頂けるでしょうか。また英語学習の課程で、私は国語力がその根底にあると思って読み聞かせ、図書館通いに精出させました。御蔭で彼女は、現代国語は大学入試の得点源でした。

こんな、そんなで、留学となったのですが、何も留学しなくても、英語を操る事は出来るはずです。公文の英語をしている人は、毎日しっかりと音読してください。ご父兄も、音読番人“になって下されば、仕事に使える英語力を手に入れられると思います。がんばりましょう!

 

教室アラカルト

教室を地域の教育相談所として存在する事を目指しています。

小5で J(数2)教材してますが とても難しいので本人は 辞めたいと言います。高校教材など難しい教材をしている我が子をどんな目で(思いで)見ていれば良いのでしょうか?(小5Mさんの母)
公文では小6でJ以上をしている子どもを育てようとの計画のもとに私たちをけん引しています。さて、小学生で高校教材をするのにどんな意味が有るのでしょう、私はこう考えています。
小5.6でJ以上をしている子は、少なくとも中学進学後数、英、国、に根拠無き自信を持っています。即ち私は頑張って来た、私は困難を乗り越えてきた、だから頑張れば出来るはずだ・・・とそれが如実に表れるのが中学での、中間試験、期末試験での自分に課した点数での承認に出てきます。即ち平均70点代では、承知できず、90点代に持っていけなかった自分を責めて、しっかりと次への反省を込めて、その対策を、私に求めてきます。そして、次回に向けて努力するのです。さすが高い教材を、学習した子達だなあと、よく、思います。テストどうだった?と声を掛けると“ウーン9割にいくかいかないかなーとか8割くらいかな。悪いと思うは・・・” と言うのです。
二つ目は所謂”非認知能力“が育っているのです。即ち挑戦力、段取り力、忍耐力、集中力、自己肯定感と言われる力です。学習して行く上で、いえいえ社会で仕事の出来る人に成るために必要な目に見えない力を公文で困難を乗り越えた子は身につけています。これは日常生活では、なかなか育ちにくい力です。そしてその力は、学年より上の教材をした子にだけ、育つ力です。
三つ目はそんな子が高校へ進学した後、“ぐーん”と伸びて“大学を選べる子”に、なっています。それは高校では、数英国を先取りした子は基礎がキチントできているからです。どの教科も、高2位で自分の基礎力の無さに気がつくのです。
私に大学入試を終えて報告に来る子は、例外なく小学校時代に高校教材を学習した子です。

 

無料の“全国統一〇〇テスト”を受けてみたら 凄く悪い点取ってきて親子で落ち込んでいるのです、特に算数です。どうしたものでしょうか?(小5Oさんの母)
私は塾講師をしていました。生徒募集の一つの方法は、小学校で80-90点取っている子に30-40点しか取れない問題をさせて、ご父兄を不安に陥れるのです。そして、多分塾に行っている子が、高得点を取れる内容の問題を多く出すのです。ですから公文のように、計算だけにシフトしていると、とても不安になるのです。ご相談に来られたお母さんには“問題になれていない事、この手の問題は、基礎に関係なく、基礎の無い子どもでも、後々出来るようになるので、心配ない事”等お伝えしました。どうしても心配ならば、“冬休み、夏休みなどに、こんな風に、こんな問題集をしたらどうですか”とお伝えしました。
公文で学年を越えると、我子はどうだろうと、調べたくなるのは親の常。もし受けて、びっくりした結果を手にして、不安に陥ったら、“是非これからもご相談下さい” とお伝えしました。

 

嬉しかったお便り(小4と年中の母)
国語の進度が上がって、大変だろうと思うのですが、毎週の図書館通いが功を奏しているのか文を読むことが好きになってきています。一回に15冊ほど借りてくるのですが、その日のうちに読んでしまいます。そこに文が有れば読んでみたいという、欲求が有るようです。上の子にはプリントの他に先生に進められた天声人語をノートに、写しはじめ、今は毎日大人の新聞を読む習慣も付きました。又英検も4級にも合格し、“継続は力なり”の合言葉で、母国語と共に研鑚に励みます。