目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに 〜公文式は基礎学力を盤石にする”道場”です〜

3.学校休校の中、お家ではどのように過ごしていますか?

4.わたしの受験生としての1年


今月のことば

「ありがとう」を口ぐせに。

ちいさなことでも必ず「ありがとう」を口にできる人になろう。「ありがとう」って言われたい、そんな気持ちはみんな同じだよ。

※監修 高濱正伸「ルールブック よのなか」より

公文式ってなに

公文式は基礎学力を盤石にする”道場”です

“先生、今、中3のYです!覚えていますか?”・・・突然電話があった。

“エレガントで数学小4でIの初めまでして、私立X中学に行ったAです。お願いがあります。X中学に入って直ぐ引越ししたのですが今住んでいる近くに公文教室ありませんか?中高生の多い教室を探しているのです・・・”

”どうしてまた、急に公文を再びしようと思ったの? 中学合格後に公文する?って聞いたら、主人が塾へ行けばいいといって私立専門の塾に行かれましたよね?“

“そうなんです。そして、塾へ行って2年間数学はトップ1割をキープしていたのです。それなのに中3になったら、平均点さえ取れなくなったのです”

“そうねえ、お宅の学校は 中3から高校の内容に入るもんねえ、それで、スピードも早いからついていけなくなったのかな?”

“そうなんです。「塾は一通りするだけで、繰り返して定着させることをしないから、解からないまま進んで行ってしまうけど、公文は繰り返すし、僕には公文が合っているみたい」というのです。それにトップ層の子は殆んど公文しているんです・・・なるほど、わかりました。”

電話のあと、私の教室には遠過ぎるので、事務局に電話したり、仲間に電話したりしてA君の行く教室を探しました。やっと見つかり、これから2年間は最終教材にいくまで迷わないで学力を積み上げることを約束してもらいました。

今年も中学受験した子の多くが、公文学習を再開しました。入学したらそれでよしではなく、ここから先が大切なのです。公立高校でも・・・高校入試だってそうです。入学した学校でいかにリードして大学を選択できる人になれるか、そこが大切なのです。

“18才で人生を選択できる子”そうなるまでには情報が多すぎる現在、何を支えに何を我子の中心軸(背骨)にブレない心で1つをきわめることができるか、それが鍵です。“基礎力を徹底的に叩く“ これが公文の使命です。基礎力は応用力に転化します。それを信じて学習して下さい。

高い建物を建てようと思ったら、磐石な基礎を時間をかけて作っていかなければなりません。公文は基礎を作るのにこの上ないグッズなのです。

 

学校休校の中、お家ではどのように過ごしていますか?

今回各家庭のみなさまとTEL連絡することが多く、そこから得た情報です

  1. 公文のおかげで学習習慣が出来ていて有り難いです。
  2. 毎日、前の夜に翌日の時間割を決めて実行しています。体育の時間も有ります。
  3. オンラインだけでは身に付かないと思い、夕食後1時間、今日の学習内容やオンラインを“親が子に教えてもらう時間”として作りました。
  4. 午前2時間、午後2時間、夕食後1時間、寝る前30分、学習時間として確立しています。(小4~中学生)
  5. TVの時間、ゲームの時間、Youtubeの時間に入る前に「ストレス解消のために15分休憩します」など、休憩の目的と時間を言わせたところ(1週間)、規則正しい生活となりました。
  6. 3点固定(朝おきる時間、晩御飯の時間、寝る時間)に気をつけています。
  7. 1学期の予習全て 済ます予定です。
    ・国語:音読、難語句抽出、短文作り、漢字。
    ・算数/数学:公文で先に進んでいるので目次を見て、日頃手うすに成りがちな図形、文章題をしています(小1~中3)。
    ・社会・・・コロナのニュースにあわせて府県、県庁所在地を全て覚えるよう地図帳で確かめています(小4)。 歴史まんがを読み教科書の その時代を読んでます(小6)。
    ・理科・・・目次を見て 興味ありそうな箇所を 毎日 音読してます。
  8. 漢検(6月)や英検(10月)の受験準備をしてます。
  9. 学校チャイムのアプリを探しました。チャイムに合わせて行動しています。子供たちの反応がとてもよく、けじめをつけて学習できています。
  10. 小さな実験図鑑からヒントをもらって(アイスクリーム作りなど)楽しんでいます。
  11. 夏休みの 自由研究しています。例えば、気になる子ども新聞の記事をスクラップ、感想書く、年表作りなど。
  12. 百人一首、トランプ(10の合成のババ抜き、神経衰弱、ダウトで数の大小など)で遊んでいます。又 名文、暗唱しています。
  13. 読み聞かせをたっぷりしてイメージ力を育てるため 5W1Hを対話します。
  14. 日頃出来ない書道や絵の具を使った図工などの時間を作っています。
  15. 朝顔のタネを植えました(小1)。日々大変な今ですが 皆さん頑張ってますね。今のピンチをチャンスにするべく我子と知恵を
    出し合って有効な時間を過ごして下さいね !

おうちで学習する時間の多い今、「おけのきも」に気をつけて学習すると成績があがるよ!

  1. 「お」音読:覚えたいことは、徹底して声に出して読む(黙読の3倍の効果)
  2. 「け」健康:睡眠をとってこそ、超効率的に(夜12:00以降は非効率的)
  3. 「の」能率:ムダな「作業」は徹底して切り捨てなさい。「30分学習、10分休養」が理想的。ガツーンとやって、ちょこっと休む。
  4. 「き」興味:興味のある科目は最後に。不得意科目は学習延べ時間がすくないだけ。
  5. 「も」目標:いつまでにこれを仕上げるのか、何のためにしているのか、をいつも意識する。

これ以外にも、他の人に教えることもいい方法です!

わたしの受験生としての1年

府立茨木高校1年 Oさん

私は、小学1年生の秋から中学2年生の3学期まで公文に通っていました。
私は中学2年生の3学期に一旦公文をやめて、塾に入り、高校受験に向けての勉強に専念しました。

塾はクラスや座席が成績順であり、成績が良い人たちはランキング形式で貼り出されるというような場所でした。それまで、公文しか知らなかった私にとって、その環境はとても刺激になりました。

そんな中、以前から塾にいた人たちに追いつくために、塾を有効活用し、公文でつちかわれた自分自身の学習の方法で頑張りました。公文で築いた基礎力があったので、塾ではたくさんの難しい問題にチャレンジすることができました。そして、少しずつ力もついていったので、入塾当初に考えていた志望校より一つ上位の高校を目指すことにしました。

この清水先生にすすめていただいた“最後の1年間だけ塾にいく”という方法は期間が短く、志望校合格という明確な目的があるのでその分やる気も出てとても効果的な方法だと実感しました。やはり受験にはとても大きなエネルギーが必要なので短期集中の方法は、自分が可能性の追求のように思えて頑張れるのです。

私は、私立入試が近づいたときに、公立入試まで頑張る理由が見えず、私立を専願で受験するか
を迷っていました。しかし 清水先生に相談しに行き、話を聞いてもらい迷いが消え、公立高校
合格に向けて、さらに集中して勉強に取り組むことができました。

その結果 無事、志望校に合格することができました。途中、塾が嫌になったり、たくさん迷ったりしたこともありましたが、その都度公文教室を訪ねエネルギーをもらい、最終的に茨木高校に合格することができて本当に良かったです。

この受験生として頑張った1年間、私を支えてくれた方々にはとても感謝しています。ありがとうございました。これから始まる高校生活を楽しみながら、次の大学受験やそれに続く自分の夢に向けて、頑張ります。

私(清水)は公文の指導者をする以前は 小、中の教師、そして塾講師をしていました。その経験からわかったことは、“塾は目的が出来た時に門をくぐれば大きな成果が得られる、そしてそこで力を出すには、基礎・基本が大切“ ということでした。

受験には大きなエネルギーを持って立ち向かうことが必須で、そのためにはだらだらと何年もかけるべきでなく”まず基礎を固めるその上に応用力をつける為に塾を使う“これが大切です。

この考えを具体的に云うなら“中学入試なら小4の3学期、高校入試なら中2の3学期、大学入試なら高2の夏から目指すべき学校に向かって全エネルギーを持って立ち向かう。それまではひたすら基礎を叩く“というのが私の信条です。

当該学年になる迄には迷うことも多いと思いますが、大北さんはそれを実行してくれました。中2の3学期迄に高校基礎課程(微分、積分)まで学習したという貯金を持って彼女は第1関門を突破しました。

そして今、夢に向かって前進しようとしています。この学力の貯金が どの位大きく彼女を支えるか、見守り、最終教材への道にまた戻って挑戦しようとしている彼女と併走する覚悟の今です。