目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに!

3.公文を始めて48年こんな軌跡を見ました

4.こんなお手紙が私を支えます


今月のことば

親より長生きする。

親にとって一番うれしいのは、こどもが笑って生きていること。特別なことは必要ない。それが何よりの親孝行なんだ。
※監修 高濱正伸「ルールブック よのなか」より

公文式ってなに!

こんなところが学校とは違う

公文式ってなに! こんなところが学校とは違う

「習うより慣れろ」という実践式

教科書や参考書はなく、自宅で、問題を解く

  • 学校では、その学年用の教科書を中心に、目と耳と頭で理解していきます。
  • 公文式では、教科書の内容、つまり学年にとらわれず、学年に合った「プログラム教材」を順に解いていきます。先生からの説明を受けるのではなく、実際に鉛筆を握って「スラスラ解ける」内容のトレーニングを積み重ねていきます。学習するのは、あくまで本人。「実際には問題を解く」という実践が大切です。

【私の思い】

公文はスポーツでいうなら毎日の素振り、筋力トレニングでしょうか。例えばゴルフは、毎日の素振りなくして、ゴルフ場で毎日プレーしても決してその腕は上がらないといわれています。逆にそのプレーの楽しさを先に知ったがために地味な筋トレ、素振りをするのがおろそかになります。

公文もこれと同じです。小さい時に面倒な筋トレ、素振りをするのが面倒になります。しかし、コツコツ練習し、さあ試合(入試)となったら 塾を使つて応用的問題を沢山するこの方法こそが、「基礎力はこれを応用力に転化する」と言われる方法なのです。

身体で覚える式

「頭でわかる」ではなく、「身体で覚える」

  • 学校では、たとえ時間がかかっても、頭で理解できればそれでOKです。これは「わかる状態」です。
  • 公文式では、実際に「できる状態」まで、トリーニング重ねます。「教わって頭で理解した気になる」のではなく、自分自身で解けるという、「できる状態」が大切です。
    鉛筆が止まることなくスラスラ解けるまで、反復練習を繰り返しながら、身体に覚え込ませます。その点は、スポーツや、音楽の練習と似通っています。このような練習によって一度身についたことは、身体が覚えていて、決して忘れることがありません。

【私の思い】

塾講師をしていた時、生徒達は私の説明をノートに写し、分かった気分で教室を後にしていく風景をよく見ました。家に帰って復習するなら定着もしますが、そのノートは、再び読まれることなく 次回まで開かれませんでした。即ち生徒は塾では、「わかったつもり」になるだけなのです。

公文は、「わかる」を「出来る」にする学習法だと理解したのは、塾通いを何年しても力のつかない子どもを沢山見てきたからかもしれません。

短時間でも集中式

「時間の長さ」 ではなく 「中味の濃さ」

  • 学校では、授業時間が終われば、学習が終わります。
  • 公文式では、一人ひとりの学習時間は異なりますが、その日の教材を解けば学習終わりです。「時間の長さ」ではなく 「中味の濃さ」(学習成果)が大切。子ども達は、ダラダラすることなく、集中して学習に取り組みます。というのも、子どもによって、集中できる時間の長さは違います。その子が集中できるのは10の分なのか、20分なのか。そのあたりを見極めて、その子に合った、学習時 間の長さを決めていくわけです。集中するかが「中味の濃さ」(学習成果)を生み出します。

【私の思い】

お母さんの悩みの一つに ”うちの子は集中力がない”という訴えをされる方が個人懇談や合格ノートのやり取りでよく耳に、目にすることです。ではどの位集中できるようになればいいのでしょうか。一説には子供の集中力は(~年長)、「年齢+1分」と言われています

即ち3才なら4分、5才なら6分です。しかし、その集中時間を将来、入学するまでに少なくとも15分~20分集中する事ができるようになるまでもっていくことが必要なのです。

中学入試、高校入試、大学入試では平均30~40分集中を目安に学習したという体験談をよく耳にします。ですから公文教室でもそれを目安に1教科(採点も含めて)30分と決めています。1日の枚数をこなすのにダラダラしようと思えばいくらでもそうなります。15分~20分と決めてその間に出来る枚数を提出してくださいと悩めるお母様方に私は答えています。

公文教材を始めるとだらだらして際限が無いとお悩みの方、子どもと相談して「( )分」と約束して、たとえそれがプリントの途中でも続きは ”明日すればいい”と、すっきり切ってしまうのも長い公文生活の一つの方法としていいかもしれませんね。

公文を始めて48年こんな軌跡を見ました

公文式の指導者となり、この9月に48年目に突入しました。

先日、教室開設当時まもない頃入会した子が(小6で入会)、定年退職になったと挨拶にきました。その時、この48年の年月の長さに私自身驚きました。

彼は小6で分数の力も あやふや、殆ど 小1か小2のレベルから始めた公文を高校まで続け数学を修了し、中堅高校に入学し一浪後、中堅大学に入学、私の教室アシスタント大学生をしてくれ、当初の希望通り、高校の数学の教師になったのです。

その後同僚の国語教師と結婚、2人の娘にも恵まれ、学力は財産であるという思いで、遠距離だったにもかかわらず、私の教室に通いついに2人とも茨高⇒阪大、茨高⇒京大へ進ませました。

18才で人生を選択出来た我娘を前に、私と彼は手を取リ合って喜んだものです。公文体験のない彼の奥様も我子にどんな関わりをもったらいいかを聞き続け、2人でダブルインカムの生活だったにもかかわらず、毎日帰宅後の読み聞かせに力を入れたとのこと。漢字カード、俳句カードなど、公文Goodsを使い続け、時には疲れた体でなんでこんな読み聞かせ(?)と、年若い我が子に公文をさせるには抵抗があったといいます。

しかし2人とも国語教材は最終教材まで、数学はM教材まで高校の制服を着たまま入室して学習し続け、今は1人は通訳家として1人はシステムエンジニアとして “メシの食える大人”として頑張っています。

そんなドラマを48年の指導者生活の中で沢山見てきました。やはり「継続は力なり」この言葉につきます。今は昔と違って三学年先トロフィ、中学、高校課程のテスト、最終教材テストなど意欲を継続させるための種々の賞も設けられています。

公文式って何の役に立つの?本当にこれを続けていていいの?等、我子にさえ思った日々、その検証をして確かな公文の力を手に入れたいなと、私自身が我が子に鬼となってさせ続けた正統性を今確認し、この先も力の続くかぎり指導者をやり抜こうというエネルギーが、この48年という数字の前に湧き出てきました。

「18才で人生を選択できる力」そこへいくまで公文を上手く使って下さい。公文でつけた堅固な基礎力の上にはどんなものもしっかりと根付いて残っています。野球、剣道等の素振りのように基礎練習を無視して大きな力は手に入らないことはわかりきっています。

どうぞ、迷ったら、いえ迷う前に公文についてお聞きください。わが子の調子が悪くなったら御相談ください。子ども達は、いわゆる「メシの食える大人になる」ために今ガンバラせねばならぬのです。

我子を信じて頑張りましょう。応援します。

こんなお手紙が私を支えます

「有難うございます」

いつもお世話になっております。コロナがどんどん身近な存在になり、落ち着かない日々ではありますが、毎日の日課である「公文」に支えられ、焦ることなく毎日を過ごす事が出来ています。

こんな時こそ、公文で学びをやめないことが大切だと日々実感しています。公文で学年以上を学習している子は我が娘を通じて、学校が休校になったり、オンライン授業になっても精神的には楽なのではないかと思います。すでに学年以上をやっている公文の子達は精神的に余裕があり、親も焦ることがないと思います。宿題交換になっても 毎日変わらず 公文ができることが日々の支えになっています。

娘はマイペースで端々とやっていくタイプなので 見ているとやきもきしますが、毎日当たり前の日課として公文に取り組む姿には頭が下がります。朝起きてから算数をやり、朝ご飯までに2~3枚仕上げます。

帰宅後残りの2枚をやり、国語は夜の8時頃から、リビングでやります。夜は私もダイニングテーブルに座り見守るので、正直大変なのですが、毎日当たり前のように、やることがあって、学習習慣がついている事が何よりうれしいです。国語は特に難しいので大変ですが、辞書を調べたり、いろいろ推測したりしながら、結構楽しく取り組んでいます。難しいものに挑戦させてもらえることに意味があると信じて頑張っています。

娘二人とも大変お世話になり、いろいろご迷惑をかけていると思いますが、これからも変わらず応援していただけたら 嬉しいです。いつもありがとうございます。

T.N

 

この一年、コロナ禍のなか学校は休校、当たり前の日常生活が送れず、子どもにとっても、親にとっても厳しい状況ではありましたが、目標意識をもって夫とベクトルを合わせてやってこれたのは、毎日子どもと共に公文プリントと向き合う時間が有った事につきると思います。

九月の教室だよりも読ませて頂きました。生徒さんの頑張りは もちろんですが、その親御さんの頑張りにも驚かされ刺激をもらっています。「親も頑張る公文式」それを支えておられる教室の先生方、清水先生に心より感謝します。

子どもの勉強を親が手伝える時期の終わりは、もうすぐ来るかなと感じます。子どもが自立して、親が手伝いを必要としなくなり、自分の力だけでやりたがるようになる、そんな日がくるまで、併走を楽しんでやりたいと思います。

今後とも、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

A.M