目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに?

3.子育て回想記~もっと意識して子育てをしていたら~


 

今月のことば

子、四を以て教う。文、行、忠、信。

読み方

し、しをもっておしう。ぶん、こう、ちゅう、しん。

意味

孔子先生は、(常に次の)四つのことを(大切なこととして)教育された。
(それは)学問と実行と誠実と信頼である。

●大切な四つのこと●
昔のよい文章や詩を学ぶ。
学んだことは実行する。
自分の心に恥ずかしいと思うことはしない。
真心で人と付き合い、うそをつかない。
これらはどれも同じくらい大切ですね。

 

公文式ってなに?

高校で特別できる子にする ~“時間が足りないのではない、能力が足りないのだ”~

公文公は言う
高校の一年生に、初めて受けた数学のテストのできを尋ねると、たいがいの子どもは答える。「難しくはなかったが、時間が足りませんでした」。そこで私がまた一概なものの言い方をする性分だから、こう言わないと気がすまない。「時間が足らなかったのではなかろう、能力が足らなかったのだ」。生徒にとって問題が難しくなかったのなら、もっと速く答案を書けたはずである。それを、“時間が足りない”という感覚で片づけて、本当は自分の力が足りないことに思いいたらないのでは、数学の上達はおぼつかない。 では高校生になって数学のテストで時間が余るぐらいの力を得るにはどうすればいいのか。公文公は以下のように語った。

高校で数学ができないことは、誠に惨めである。中学生や高校生で数学ができない大きな原因は、数と代数式の計算力が不十分だからである。中学生では数学が強かったのに高校でだめになったという例もかなり多い。わかりきったところで間違えない数感覚も大切である。 高校入試の答案を採点していて、公文式の教室に通っていた生徒がどうかは大体、見当がついた。公文生の特徴は、数学の得点が高いこと、やさしい問題なら確実に合っているからである。 一方公文の教室に通っていない子どもは、やさしいところで随分間違えて、さらに難しいところでも又間違えているのが特徴だった。難しい問題にまで手を出して、やさしい問題を見直す余裕がないため点数が悪いので、誠に気の毒であった。 高校に入ってよくできるように、数学で劣等感を持たせないようにするために、公文式の教材には図形・文章題は入れていない。入れると大半の子どもにとって学習が質・量ともに中途半端なものになり数感覚が身につきにくいからだ。

次に大切なことは、学年より先に進む学習をさせることである。たとえ学年よりも先に進まなくても、実力のあまりない子どもが図形・文章題に手を出すよりは、計算力を万全にしておくほうが後々はるかに得になる。さらに言えば、図形・文章題には高い国語力が欠かせないということである。その国語力は読書で養われる。

このように私は、小学生のうちから高校に備えておく勉強をするよう呼びかけているのだが、多くの母親は目先の成績にのみ目を奪われてなかなか理解をしてくれない。それは自分が高校時代、数学で散々、苦労をした悲哀を忘れてしまっているからではないのか。 しかし、高校生の現実を目の当たりにしてきた私の立場としては、子どもたちには何としても高校で出来るようにしてやりたいという気持ちが非常に強い。

中学校でたとえそれほど抜群ではなくても、高校進学後、学校で特別できるようになる。これが一番子どもたちのためになる。運悪く第一志望の高校に入れずにほかの高校に進んでも、そこで数学のできがとびきり良かったならば、それ以後の可能性は、ぐんと高まるはずだ。「高校に入ってみて本当に公文式の良さがわかった」と話す生徒は多い。 “後で安心できるための学習”こそ 公文式の学習法なのである。

 

子育て回想記~もっと意識して子育てをしていたら~

“子どもが生き生き育つ4つの条件”というタイトルで 以下の4つが挙げられている本に出会った!

  1. 良質の大人、何人と出会ったか。
  2. 居心地のいい場所(ほっと出来る場所)を持っているか。
  3. 自己肯定感(やれば出来る、なんとかなる)を持っているか。・・・・成功は保証されないが、 このしんどさを次のチャンスに何とか、変えようという考えがある子。
  4. こう成りたいという夢を持っている子。

このどれもが、子育ての終わった今、そうそう!と頷けるものばかりです。

1 は子どもにとって自分の視野の狭さからいつまでも自分という枠の中で考えているだけで一向に 発展して行かない、そんな時先輩(大人)の一言、二言の助言で方向性が見つかることがある。親にとってもセカンドオピニオンが居ることでいろいろ考えを拡大していけ、又今の悩みも、ちっぽけなものに見えたり、いえいえ それは重大な事に繋がる危険性のあるものだと気づいたりする。そんな第3者との出会い、それを子ども時代、特に思春期に何人と出会ったかで人生そのものが変わる可能性は、おおいにある。

2 は子どもにとって居心地のいい場所とは、そのままの自分を認めてくれる場所、それが家庭であることは必須条件なのだが、得てして家庭では成績の事が第一条件となり、いつの間にかとても居心地の悪い場所となりがち。子どもにとってほっとする場所はあるかな?といつも心に止めて置くことが大切である。

3 は、日々の中で投げやりにならず、コツコツと頑張る気持ちと、しんどい事も続けたことで乗り越えた経験を、持ち、そこに生じた失敗も体験として(次へのステップとして)処理できる力が、自分の中に育っていれば“やれば出来る。こんな自分ではない筈”と思える力が育つという。

4 は夢そのものです。何に成りたいの?そしてその夢の実現の為に頑張っているのだと小さい時から語られていたらその道を探し、それを目標として子どもは頑張っていくでしょう。 そして思うのです。私がこの①~④全てを心の底で意識して子育てをしていれば、もう少し納得感のある今を過ごしていたかもしれない・・・・と。

そんな思いを胸に私は今それらを「孫育て」や「教室」で実践しています。

☆ 私が良質な大人かどうかは別として(笑)子ども達に“何に成りたい”“何の為に公文しているのかなあ~” と夢を聞き、長時間かかってプリントをやっと100点にまでした子には “しんどかったね”・・でも学力以外の大きな力が育ったよ“と 頑張った力とか忍耐力とかを評価するよう心がけています。
☆ 自己肯定感は一朝一夜に出来るものでなく、長い年月に育つものです。“今日の頑張りの花びら一片”これの積み重ねで出来るものです。又、学校では吐き出せない友人関係や先生の理不尽さ、出来なくてイライラしてしまう自分、つい喋ってしまう自分、そんな自分を曝け出せる場が教室なのです。
☆ うちの子は 〇〇時間も集中できる子ではないのです。と言われるお母さん、その長時間ひょっとして居心地のいい場所で、自己肯定感を育てた時間だったかもしれません。とにかく上記の四つを意識して子育てしてみませんか。