目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに?

3.子育時代反省の弁 ~娘よ息子よ!ごめんなさい!~

4.教室往来


 

今月のことば

学は、人たる所以を学ぶなり。

読み方

がくは、ひとたるゆえんをまなぶなり。

意味

学問というものは、人間とは何か、どう生きるべきかを学ぶことである。

出典

松下村塾記-安政三年(1856)九月、二代目の松下村塾の主催者である久保五郎左衛門の依頼で、松蔭が記した松下村塾記沿革史とも言うべき著述である。ちなみに、松蔭が正式に村塾を主催するようになるのは安政四年十一月といわれる。

公文式ってなに?

咀嚼、消化、定着、肉付をする教室です

先日ある高校に入学した、かってこの教室で学び、塾へ行った子が、久しぶりに顔を見せてくれました。

その子は開口一番“もっと公文進んでおけばよかった、高校に付いていけるか心配”と一言。
学年相当の学習を中学1年まで続け、塾へ行った子ですが、高校に入ってみてその授業のスピードの早さに付いて行けるか、とても心配で、心が落ち着いたら再び公文で学習を始めたいとの旨を伝えに来たのです。

やはりそうなのです。昔(私の時代)も今も高校の授業のスピードはすごく早いのです。ですから私は高校で成績が良くなるという公文に魅力を感じて私の徹は踏ませたくないという思いから3人の子に公文をさせてきたのです。
学校は新しい分野を授業で 咀嚼、練習問題、宿題等で消化をする時間を与えてくれますが、その後の定着、肉付までの作業は自分でしなくてはならないのです。

この一連の咀嚼⇒消化⇒定着⇒肉付を先取りしているのが 公文式なのです。

一見これは何の理由もわからない問題を(何学年も上をしていると、どうしてそうするのか分からないまましている)先取りしても意味がわからないように思いますが肉付けまで、暗記でもいいからしておくと、学校がそこを通過するとき、咀嚼段階で、自分のしていた意味がわかり、一挙に肉付けまで到達して理解が早いのです。
ですから公文で咀嚼の段階で『例文』を見て、咀嚼、消化、そして繰り返して定着、肉付まで行っておけば例え途中で“忘れた!”ということがあっても学校で習えばすぐ思い出し早く身に着くのです。

毎日学校で与えられた練習量さえ真面目にしておけば高校でもきっと確実に身に着くという事はとても無理で、稀で、その都度、その都度、定着、肉付けの作業をしていくことがとても、大変で、先取りしてある子だけが高校で力を見せるのです。

公文は数、英、国の全ての分野を学習しているわけではありません。約60%~80%の分野が教材に載せられています。残りの(40%~20%)は公文で身につけた自習の力が難なくそれをこなしていくということは過去の50年間の事例で知っています。

公文に入会したら先ず、I教材《中3》を目指して中学課程の終了テストに合格する。
次にJ~L教材を終了し高校基礎課程のテストを通過、ついにはM~P教材までの大学の理系のまとめ教材に挑戦しましょう。
“続けること”それさえ出来れば結果として大きな力が付いてきます。この”継続すること“の凄さを子ども達に伝えていきたいものです。

子育時代反省の弁 ~娘よ 息子よ! ごめんなさい!~

T君は灘高⇒東大文Ⅰに今春入学した18才の人でした。お母様と一緒に私たち指導者の研修会に講師として登壇されました。
どのように、2才半からの公文生活を乗り越えて今日を迎えられたのか、彼の足跡から学ぶという会でした。
この9月、彼はハーバード大へ 「環境と幼児教育についての研究」 をテーマとして留学されるのです。

彼自身は公文を学習させられた人、数学MM、国語L、英語最終までの道中、学びの過程においての苦労は、沢山あったでしょうが 私にはお母様の子育ての日々に胸が打たれました。
3人男子の子育ての大変さもさることながら、私の心をとらえたのは・・・・・、

1つ目として・・・・子育てを“天職”と考え、18歳で子どもはいずれ 親から離れて それぞれの道を行くなら、今、今日、この日を悔いのない日々にしたいという思いで子育てをされたという事、その背景には、ご自身のお父様との早い別れが有ったとか、家族はいずれそれぞれの道を行くのだとそのときに、深く感じられたとか・・・・・。
私の勝手な想像を書くなら・・・・子どもは育てさせてもらっているとの思いで日々過ごされたのでしょう。
そして公文で学ぶ日々、子どもが  くしゃくしゃにしたプリントを拾ってひたすらアイロンをかけたというそのプリントを映像で見た私は “くしゃくしゃ”したのは母ではなく、子どもで、母がアイロンをかけたのだという事実に胸が打たれました。

私自身の昔日を振り返っても確かに子育ては、子どもが18才で一応終了です。
しかしそれまでの日々に“天職”なんて考えたこともなく、むしろ子どもの存在=“自由”を奪うもの、早く自由になりたいと思い続けて結局“虻蜂取らず”になってしまった今を反省しました。

そして2つ目、その子育ての肥料として1日50冊の読み聞かせをされたとの事、末っ子には上二人の兄が参加して 1日80冊の読み聞かせ!

クラクラしました。そして思いました。

あゝ やっぱり!読み聞かせの凄さは いつも いつも 聞いていたけど凄いんだと・・・・・。
しかしあの面倒な、そして子供も聞いているやら いないやらの状態で地味な面倒なその作業はとても続くものではありません。大切と知っていても それをやっている人は5% そしてそれを続けている人は1%と聞くが、このお母さんはその1%の人となるべく、努力した人だと知り頭が下がりました。

子どもが一番本から離れる中学~高校時代、T君は図書館の司書の人と仲良くなって本を紹介してもらったとか。如何に本に育てられたかという事も知りました。私が今子育てをやり直すことが出来たなら何を先ずやるでしょうか。
公文公会長もいいました。我が子を賢くしたかったら、「歌200、読み聞かせ1万」と・・・。
皆さん、私の胸に去来している事 お分かりでしょうね・・・・ あなたの今している事は18才以降に芽を出すのです。

教室往来

私は地域の教育相談所として自教室が存在することを目指しています。

今月嬉しかった事、それは・・・

491点、486点など・・・
450点以上・・・・8名

400点以上・・・・11名

350点以上・・・・12名

そうなんです・・・・・・、
中1生中間テストで叩き出した子ども達の点です。(500満点中、公立中の結果です)

先日 中間テストが終わりました。
“中間テストは人生で一番大切なテスト”をスローガンに皆で集まってどう勉強したらいいか、連休前 2時間 親子40組80名で集まり 学びました。

そして、緊張して実践しました。

これまでつけた 「確固たる学習習慣」「公文の進度の高さ」、これだけが 勝負の 切り札、財産でした。
幼児、小学生低学年時代から コツコツつらい時も 乗り越えて学習してきた彼ら・・・・、そして全員に共通していた「素直さ」を武器に頑張りました。
私(清水)のうれしさをおわかりでしょうか・・・・。
思わず、次の期末テストの目指す点を約束してジュースをエールの代わりとして渡している私がいました。