目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに〜基礎学力を 磐石にする “道場” です〜

3.お父さん懇談会実施報告記


今月のことば

言葉をもって述ぶれば、これを了解すること易くして、人を感ぜしむるものあり

読み方

ことばをもってのぶれば、これをりょうかいすることやすくして、ひとをかんぜしむるものあり

意味

きちんと言葉にして話すと、わかりやすいし、人の心にひびくものなんだよ。
世界の人たちとつきあうには、自分の意見を正しく伝える力をもつことがとてもだいじです。言いたいことを気持ちをこめてていねいに言葉にすれば、それはちゃんと相手につたわります。
※福沢諭吉「学問のすゝめ」より

公文式ってなに

〜基礎学力を 磐石にする “道場” です〜

  • “先生 今、中3のYです!覚えていますか?”・・・・・突然電話があった。
  • “エレガントで 数学小4でIの前半までして、私立R中学に行ったYです。お願いがあります。R中学に入って直ぐ引越ししたのですが今住んでいる近くに公文教室ありませんか? 中、高生の多い教室を探しているのです・・・”
  • ”どうして又急に公文を再びしようと思ったの? 中学合格後、公文する?って聞いたら主人が塾へ行けばいいといって私立専門の塾に行かれましたよね?“
  • “そうなんです。そして、塾へ行って2年間数学はトップ1割をキープしていたのです。それなのに中3になったら、平均点さえ取れなくなったのです”
  • “そうねえ、お宅の学校は中3から高校の内容に入るもんねえ、それで、スピードも早いからついていけなくなったのかな?”
  • “そうなんです。「塾は一通りするだけで、繰り返して定着させることをしないから、解からないまま進んで行ってしまうけど、公文は繰り返すし、僕には公文が合っているみたい」というのです。それにトップ層の子は殆んど公文しているんです・・・”
  • ”成る程、解かりました。電話のあと、私の教室には遠すぎるので、事務局に電話したり、仲間に電話したりしてY君の行く教室を探しました。やっと見つかり、これから2年間は最終教材にいくまで迷わないで学力を積み上げることを約束してもらいました。

今年も中学受験した子が多く、公文学習を再開しました。入学したらそれでよしではなく、ここから先が大切なのです。公立高校でも・・・高校入試だってそうです。入学した学校でいかにリードして大学を選択できる人になれるか、そこが大切なのです。

まずは理系ならO教材まで、文系ならN教材(センターテストをにらんで)まで地道にしてその後、塾、予備校へ行く、その為に中学入試組なら小学4末にはI教材をにらんで進む、公立高校入試組みなら、中2迄にL教材をにらんで進む、その後目的達成のため塾生活に入る。これが私の考えなのですが、やはりこの考えで間違えなかったとしみじみ思ったことでした。

“基礎力を徹底的に叩く“これが公文の使命です。高い建物を建てようと思ったら、磐石な基礎を時間を掛けて、作っていきます。それに似て公文は、基本を作るこの上ないグッズなのです。

お父さん懇談会実施報告記

3人の子・長男弁護士(京大卒)長女歯科医(徳島大卒)次女医師(大阪市大卒)を公文式で育てたお父さんのお話しでした。

去る4月16日(日)約40名の御父母参加の『子育て懇談会』をしました。
そこで印象に残った事をまとめました····。当時父親は仕事、仕事に明け暮れ、家庭は母と子のカプセルに入ったままでした。やがて40代で気づきました。父親には5つの世界が有るということを、その5つとは····

  1. 仕事の世界
  2. 家庭での親子の世界
  3. 夫婦の世界
  4. 自分の趣味の世界
  5. 地域、住民として又、祖父母、親戚との付き合いの世界

この5つの世界を常に意識してその後を過ごしてきました。
▼1と2について···
子どもにとって社会との触れ合いは父親を通してしか出来ないと気が付き、社会で起きた出来事や、自分の仕事での様々な事を分かりやすく、父親にとってつらかったことも含めて話すように心がけた。

▼3 について···
子育ては夫婦2人でするもの、1週間ごとに幼児教室への提出書類を今までは母親書いていたが、父親が受け継ぐことにし そのため 母親から子どもの様子を毎日報告してもらい、それを基に我が子を観察し、最適の環境を作るよう試みた。
そんな中で日々の生活は母の役目、父はフイールドワーク担当として外での体験(科学館、色々なイベント、ピクニックなど)を沢山させた。

▼4 について···
父親の仕事上、英語を必要とするチャンスがあったが通訳任せで過ごした自分、子どもの英検受験と共に自分も学習し英語に対しての見識を深めた。

▼5 について···
祖父母がきちんと生きて来たから あなたがある(子どもがある)、だから あなた達は日々を大切に生きなければいけないし、祖父母の思いを受け継ぐべきであると祖父母宅への訪問、お墓参りなどの折に伝えた。

また公文についても話されました。
公文をさせての「3つのおいしい効果」

  1. 公文式は学習習慣を付けるには最高のツールである。この学習習慣というのは歯磨き、手洗い、うがいと同列、勉強ではなく“やるべきもの”として位置づけ、しないなんて考えられない、面倒でも枚数減らしてでも基本、毎日するもの!の位置づけをしてきた。
  2. 公文式は高さが出せるツールである。小1で小1相当をしている子、小1で小4、小5の事をしている子、これは見える景色が違うと考えた。
    そしてついている力も(自己統制力、持続力、忍耐力、集中力、好奇心など見えない学力)差があると考えた。故に進度を学年を何学年も越えてトライする子にすることが大切、それによって出た高さを背骨と考え あとは筋肉をつけることを意識した。筋肉=雑学  又、父のフイールドワーク相当で幅をつけることを常に考えた
  3. 公文式は大学入試に直結したツールである。
    • 『国語』これを得意にするにはどれだけ読んだか、どれだけ書いたか、で決まる。その双方をがっちり意識し、毎日一枚でもしていけば、これからの(センターテスト)にも太刀打ちできると考え、直前も含め使い倒した。
    • 『数学』何といっても先ず計算力、それも高度な計算力、作業レベルで手が動くようにしておくことが大切、文章題、図形も気にはなったが、先ず基本を意識し、基本の弱さをわかる高校時代に備えるべきであると考えた。
    • 『英語』モチベーション維持のために英検、TOEFLなど低い級から受けながら文法を5文型によって整理し、一方単語力を高め、長文力をつけていく事を共にし、又、聞く力をもコツコツ育てていくためEマスター(今のEペン)、CDを毎日聞いてきた。

このご家庭は3人の子どもを公立スタイルで育てました。
公文へは以下のようなペースで通いました。

  • [小学校〜中2]:公文のみ
  • [中3]:1年間塾通い
  • [高校]:再度公文に戻って学習(高2夏より予備校など使う)

具体的な期間は、長男・長女は幼中~高2まで、次女は0才~高2まで。途中塾利用1年間有ったものの10年以上公文と付き合ってきました。(3人はそれぞれ中学時代に今の職業を意識したそうです)