目次
今月のことば
人生はかけ算
人生がよくなるかどうかは、「考え方」×「熱意」×「能力」できまるんだ。
「考え方」とは」?:その人のこころの持ちようだよ。前むきだとプラスになってほかの「熱意」「能力」をのばすし、後ろむきだと足を引っぱっちゃうんだ。
「熱意」とは?:「あれをやりたい!」「こうなりたい!」とのぞんで強く思う気もちだよ。「考え方」の次にだいじなんだ。
「能力」とは?:頭がいいとか、うんどうができるとか、もともともっている力のこと。だいじだけど、これだけではせいこうはできないんだ。
※稲盛和夫監修「子どもの心の育て方」より
公文式ってなに
公文式ってなに 大事なものは表に出ない
公文式ってなに?と聞かれれば、答えのほとんどが「土の中の水道管 高いビルの下の下水 大事なものは表に出ない(相田みつを)」の中にあります。
今まで40年以上公文の指導者をして、多くの子ども達に出会いました。どの親子にも共通していたのは“学力をつけたい”という切なる願いでした。いやそのはずでした。
ところが基礎を叩きこむ時期と応用力、得点力をつける順序を間違えたために最後にはどうにもならず、子どもへの教育を投げ出してしまうご家庭も沢山見てきました。
うまくいかない原因の一つは時期です。
ずっと言い続けていますが0~9才までは、いわゆる守の時代、9~10才は破の時代、11才以降は離の時代です。子どもが破や離に入って下水道を作ろうと思っても土はもう固まってしまい親のいうことを聞いてはくれません。ちょうどその頃に学校のテストの点が冴えなかったり、学力不足が見え始めるのです。
破の時代から始めてうまくいく子も沢山いますがうまくいかない子の殆んどは親子関係がややこじれてしまっている子たちです。中学へ行くと考えられないくらい親の言う事を、うるさいと片付けてしまう思春期の頃にこの基礎を始めても子ども達は“だるい、面倒くさい”と、いって、真面目さが続かないのです。
もう一つの原因は、子どもの勉強がやや難しくなる小4位からです。中学入試という目的は無いのに、一般の塾へ入れて学ばせ、気がついたら(1~2年通塾した後)基礎力が無いことに気付き、伸び悩んでいる我が子を見て、慌てるパターンです。一般の塾には反復練習が無いため通り一遍の学習に終わるのです。ですからくり返しを嫌がらない早い時期に下水道管である基礎反復練習をまず十分させ、大きなテストである高校入試、大学入試の直前にテクニックを教えてくれる塾を使えば良いのです。
又基礎って何?と聞きかれれば四則混合レベルではなく、高校入試のための基礎なら 公文のI教材、大学入試のためならP教材です。どんなものでも基礎は、とても大切です。基礎が磐石であれば、その上に、高い建物は短期間で建つのです。
3学年先トロフィー授与の会
講師:S.Bさん(弁護士、ニューヨーク州弁護士)
- 公文歴(0才〜小5末まで12年間。小6の中学入試をきっかけにSTOP)
- 国語:L2
- 数学:L
- 英語:英検4級
- 幼い日の思い出
- 毎週土曜日トートバックを持って図書館へ行った事。
- 公文がつらくてつらくて母に何度も手紙を書いたが、戻った返事はいつも「あなたの将来のため」と言われ続けた。
- 中1で母を失った、しかし、自分には公文があったと思い頑張った
- 高校の中間テストで35点でも、公文を続けた精神力や基礎が有れば絶対よくなるはずと思って頑張った。
- TOEFL:1回目は23/120点。5年かけて得点アップに努力、修行中のある時CDを聞きながらぶつぶつと音読をして歩いていたら梅田(大阪)で警察に職務質問された。 その位 英語道に邁進した。継続力が有ったので5年目には
TOEFL:104/120点になった。(留学には100点以上必要) - 母の病死により自分で全て決めていかなくなった時、頼りになるのはコツコツ積み上げた継続力だった。そして、母の堅固なる軸で日々の公文のつらさを乗り越えさせられたが、そのお蔭で物事を継続する力がついたと思う。
- 何よりも今しか見えない視野の狭い子ども時代、今のつらさから逃げたいといつも思う子ども時代、それを否定できるには“親の軸“が何より大切だと今自分が母親になってわかった。
- そして我が子も公文で育てよう(現在生後6ケ月)と決心した。きっと本人がいやがったり 親もこんなに無理してさせたら勉強嫌いになるのでは?と思う日も有るでしょうが公文で育てます。
- 公文で手に入れた事, 気付いた事
- 迷わない親の軸
- 子どもに集中力、忍耐力、継続力、持続力、読書力、テスト合格毎の小さな自信があれば、18才で自分の人生を選べる子になると思います。
清水の所感
彼女の言う「親がしっかりとした軸を持つ」これは心にしみた。
公文に出会い入会したなら、この公文で育てていこう!という軸を持つ人は 迷わない!迷わないから 困った時(枚数があがらない、進まない、自らやらない など)が起きたらすぐ“辞める“でなく相談する。そして目的(入試等)を持った時も、その目的を達成する為に相談する。
こんな親の元で育った子はどの子も進度が上がり人生の進路を自ら選んでいく子になった。そんな母子一組がこのS.Bさん、そして彼女の足跡から公文で育つのは学力の高さだけでなく その下に、支える様々な力(忍耐力、持久力、集中力、自信など)があったから成就したのだと今更のように思う。
私も我が子に公文をさせ続けた。指導者の子ですから公文やるのは当然、そんな環境で育った子ども達は逃げ場が無くさぞつらかっただろう。
しかし、今 娘、息子はしっかりと我が子(私からは孫)に公文をさせている。親の軸をぶれさせない、これをどうぞ皆様も貫いてください。
そして、迷った時、しっかりと先を見通して、私はアドバイスさせて頂きます。公文は徹底的に使えば頼りになる芯の通ったツールです。