目次
今月のことば
いいものにたくさんふれて「感じる心」をみがく。
音楽、絵画、映画、小説・・・よのなかは一流のものであふれている。「これが好き!」というものを見つけたらたくさんふれて、どんどん吸収する。そして、いろいろなことを感じとれる一流の感性もった大人をめざそう!
※監修 高濱正伸「ルールブック よのなか」より
公文式ってなに!
こんなところが学校とは違う
- その子中心・・・式
集団で「右へならえ」ではなく、その子が中心
●学校では、集団で、一斉に同じ進み方をします。
●公文式では、一人ひとりに合わせて、それぞれが異なった進み方をします。
現在の学力を的確に診断することによって、学年より前に遡っての復習や学年より先の予習といった具合に、その子の学力に合わせた学習を行います。大切なのは、その子が何年生かではなく、「今の学力の状態」がどうかなのです。【私の思い】教師時代 “義務教育だから、落ちこぼれを作ってはいけない、どの子もきちんと理解させるべし”のお達しが有りました。ですから、全員をわからす為に、例えば公文のB教材に当る繰り上がりのある足し算、C教材に当る筆算、割り算等、全て繰り上がりを書き、割り算は下に書いているかがチエックポイントでした。それを書くことで救われる子、それを書くことで意欲が失われる子、様々な中で新任教師時代は悩んだものです。
- 自学自習・・・式
「受身」ではなく、「自分から学習」
●学校では、先生の授業を聞いて、板書された内容を書き写します。
●公文式では、先生の授業は無く、自分自身で問題を解きます。「受身」では無く、「自分から」学習する事が大切です。公文の先生は、やる気や集中力が出せるよう、一人ひとりに必要な条件を整えます。【私の思い】近頃、アクティブラーニングという授業形式が展開され教え込むのでは無く、自分で理解しながらアクティブに学んでいく形式が取られ始めています。人は教えてもらうと、さぞ力がつくと思ってしまいがちです。 教えてもらった事は受身なのでわかったつもりになるだけです。やはり自ら一つ一つ問題を解いていかないことには身に着かないのです。それも一回ではなく何回も!有名大学入学した学生が必ず言うこと。5回の問題集を1回するのではなく、1回の問題集を5回することが鉄則であると!やはり、自分で回数を重ねて学習していくことしか、力はつかないのです。
- ちょうどの学習・・・式
学年ではなく、その子の学力に合わせた学習
●学校ではなく、学年に合わせ、全員が同じ教科書を一斉学習。
●公文式では、学年にとらわれず、自分の学力に合わせた学習を行います。これを「ちょうどの学習」と呼んでいます。「ちょうどの学習」によって100点が取れる状態をつくります。何はさておき、自信とやる気が肝心です。スタート時は、学年より前に遡った、復習となるケースがほとんど、休まず学習をきちんと継続していけば、学年に追いつき、さらに学年を上を学習することになります。【私の思い】問題集を親が選ぶ時ついつい欲が出て、子どもにとって難しいと感じる、即ち難問題が並んだ問題集を買いがちです。しかし、一番力のつく問題集は7割できる問題が並んでいること、これが鉄則だといわれています。自分の学力に合わせた問題集を選び、何回もすること、それが力のつく一番の近道なのです。
大学受験を終えて
大阪大学 応用理工学科 Kさん
皆さんこんにちは。今年の9月から小野原教室でアルバイトをさせて頂いています。今回、僕が大学に合格するまでの勉強体験を少しだけ書かせて頂こうと思います。少しでも皆さんの参考になるような事が有れば幸いです。
まずは僕が小学校低学年の時です。小学校低学年の間、勉強する時はいつも親がいるリビングでという環境でした。ですから分からない事があれば、直ぐに親に質問して教えてもらうことが出来ました。親も僕が分かるまで教えてくれたので、“分からない事を残したままにせず、その場で解決する”ことが出来ていました。(親の機嫌が悪いと教えてもらえませんでしたが・・・)
ところが、僕が小学5年生になったタイミングで、公文を始めることになりました。この時特に勉強に困っていたわけではなかったのですが“弟が公文に行くからおまえも行け”といった感じで公文の数学を始めました。
順調に公文の学習を続けていたのですが、とある壁にぶち当たることになりました。H教材の因数分解です。当時の僕にとってあまりにも難しく、たった1枚のプリントでも文句を言いながら1時間以上かけてやっていました。公文の先生も、こんな僕の姿をみて同じプリントを5周も6周もやるよう指導して下さいました。
すると不思議なもので何度も何度も問題を解いていると何故だか解けるようになってきます。こうして公文の先生の協力もあって僕は因数分解の壁を突破できました。
ただ公文のすごさを感じたのはこの瞬間だけではありません。中学校の授業で因数分解について学んでいた時です。周りの同級生の多くが因数分解で壁に当たるなか、公文で予習を済ませていた僕は面白いように因数分解を理解することができました。今までは両親に助けてもらっていた“わからないことを残したままにせず、その場で解決する”作業を今度は公文の教材や先生がしてくれたわけです。
“わからないことを残したままにせず、その場で解決する”これは勉強をする上で最も大切な事だと僕は考えています。そして、公文の教材は反復練習が多く、“わからないことを残したままにせず、その場で解決する” 作業にぴったりだと個人的に思います。問題を理解し解決出来る時には必ず何かきっかけがあるはずです。それは先生からの助言であったり、自分が解いた問題であったり、人によって様々だと思います。“下手な鉄砲も数打ちゃ当たる”。公文の教材を通して多くの問題を解けば、その中のどれかが問題理解のためのきっかけとなるかもしれません。
たった1問でもきっかけをつかむことが出来れば、それはつまり全ての問題を理解したも同然です。案外、問題を理解した後に振り返ってみると“えっ、こんな簡単なことやったん?”と驚くことは多いのではないかと思います。実際、僕も公文の教材を進める中で何度もこのような経験をしました。そんな経験を沢山、僕に与えた公文の教材には本当に感謝しています。
こんな僕でしたが今では公文の教室でアルバイトとして生徒に教える側の立場にいます。今では公文から学んだ多くの事を生徒の皆様に還元できるように、少しでも“わからない事を残したままにせず、その場で解決する”ためのきっかけを与える事ができるように、これから精一杯頑張っていきたいと思います。
当時、何回も電話がかかってきました。1回は留守電、2回目は“アシスタント今必要ないけど、どうしよう“、と思ったあいまいな気持ちの時かかった電話、そう考えているうちに3回目の電話、その人がK君でした。
公文でアルバイトがしたい、3回の電話、この人はきっと公文が好き?ひよっとして公文学習者?そんな印象の出会いでした。やはりそうらしく公文の最終学習者(数)、しかと聞いてみると入会は小5から・・・”随分遅いな~“直ぐ頭に浮かんだのは学習習慣のつき難い10才からの出発学習、学年より下の教材、こんな子がよく”最終まで続いたなあ“~の印象でした。よくよく聞いてみると5年生の時、毎日1~2時間は御両親、祖父母の監督のもと、しっかりした学習習慣がついていたとのこと、それが公文に変わっただけとのことでした。
出発が遅かったのですが、小6末には中学の内容に入り、国語も併習したとか、小6から中1への切り替えの時、“塾へどうして行かなかったのか?”の私の問いに彼は“中1に入って塾でもう自分が既に学習済みの中1の内容を学習する事に、無駄を感じたという。後は文章題、図形が気になったが、後は、自学自習の習慣もやや付いてきていたので、塾無で自分流の学習形態を作っていこうと決心、その後、中3になっても自習を通し公文のみ、ひたすら頑張ったとの事。中学課程終了が中2、高校基礎課程終了が高1、最終教材は高3に迄かかってしまった、高校基礎課程を終わった頃、最終が見えて頂上まで行ったら、”どんな景色が見えるのか“体験してみたかったとの事。
最終テストを公文の会社で受けて、手に入れて見えた景色は、“達成感”、一つのものをやり終えた自信だったという。受験生活に於いて難問が有っても、“自分で最終までやった公文、この問題出来ない筈はない”といつも心えた、そんな自信が手に入った事が、最終まで頑張った自分に与えられたご褒美だ・・・との事。
ウーン、これは凄い。自分が何年も頑張った、根拠ある自信が受験生活を支えたのです。
そして最後に。“教室の皆さんもそんな達成感を手に入れて欲しい”、そのためのアドバイスは惜しまない。自信に溢れた顔で彼は私のインタビューに答えてくれました。
頑張れ、エレガント公文生!そして手にしよう達成感!そこにあなたの自信が息づく
うれしかったこと
先日、小6生の懇談でお話ししたお母さんから次のようなお葉書を頂きました。
先日は懇談の時間を設けてくださり、ありがとうございました。先生のあたたかな励ましに心打たれました。娘も一緒になって真剣に話を聞いていた気がします。漠然とこの高校に行きたいなあと考えていた気持ちが、よし!やってやろう!と強い気持ちに変化したようです。
幼児で入会した際は、ひらがなが書けるようになったらいいなぐらいの気持ちで入会したので、今の彼女の姿は想像もできませんでした。小学生で高校教材まで学習するようになった彼女を見ると、本当に頑張ったなあとしみじみほめてあげたい気持ちになりました。
このような景色を見せてくださった清水先生との出会いに本当に感謝します。子どもの能力を引出し、その可能性を信じ、引っぱってくださったおかげです。毎日公文の宿題をする子どもの横顔を見ると幸せな気持ちになります。子育て中の私達は迷うばかりです。そんな中、迷いのない子育てをさせていただき、とても感謝しています。
これからもよろしくお願い申し上げます。