目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに!

3.高校入試奮戦記

4.こんなお手紙が私を支えます

5.小5、小6の会


今月のことば

自分のことばで話せる人になる。

かっこいいことばで話せる人より、自分のことばで話せる人のほうが、考えを相手にしっかり伝えることができるよ。自分のことばで話すコツは行動して・感じて・考えて、日記に書くこと。
※監修 高濱正伸「ルールブック よのなか」より

公文式ってなに!

こんなところが学校とは違う

いつもラクラク式
難しくなく、ラクなところを、スムーズ学習

  • 学校では、いつたん落ちこぼれると、いくら頑張っても、100点は取れません。
  • 公文式では、「少し頑張れば100点をとれる」ところを常に学習することによって、自信とやる気を引き出します。それが長続きのコツです。

【私の思い】

中学校で数学が不得意になるその根っこは、小2の繰り上り、繰り下りです。ここで一度目の“出来る・出来ないが”生じます(公文でいうとBです)。2度目は分数です。分母が直感的に浮かぶ必要があったり、四則混合など数学のルールが分かりにくく、そのため計算の落ちこぼれが生じます。

この落ちこぼれを防ぐために学校ではくり上がりを書く・分母を知るための逆はしご算などを教えます。しかし、これでは先々時間がかかって大変です。算数の落ちぼれは計算に時間がかかる事から始まります。

公文はたかが計算と言われますが、この計算がスラスラできない子はまず算数嫌いになって算数不得意の段階を登り始めるのです。文章題、図形という前に、小学校では先ず計算がスラスラできる入口に立たせる事が大切なのです。

100点満点式
「やりっぱなし」ではなく、「必ず100点に」

  • 学校では、テストとは評価を定めるもの。ある意味で「やりっぱなし」の状態で返されたものを100点に仕上げることはありません。100点満点の70点であれば、問題なのは、不正解であつた残りの30点なのです。
  • 公文式では、「必ず100点に仕上げる」ことで、毎回の学習が完了します。「うっかりミス」など自分の弱いところを、訂正に訂正を重ねることで、自らの強みに変えていきます。「ミスを発見する力」と言ってもいいかもしれません。こうして、自分自身の弱点に気づき自覚したうえで、それら弱点を自ら克服していける子どもを育てます。

【私の思い】

学校ではテストのあと一応その見直しをしているようです。ミスの多い問題をとりあげ解説すると、その時はわかった気分になります。

しかし、学習というのは“わかる”と“できる”の両面をもつのです。“わかる→できる”に転化するには5~10回解く事が、必要だ、といわれています。その場の1回目の訂正よりすっかり忘れたころの10日位後に1回、それでもミスしたらまたミスした問題のみやり直す、それではじめて定着します。

公文は“学習する→採点する→ミスを訂正”、この一連の流れのあと、忘れたころ再度復習します。そして力をしっかりと定着させていくのです。

スラスラ解ける式
「時間が足りない」ではなく、「力が足りない」

  • 学校では、テストでギリギリまで粘って時間が足りなかつた子の70点と、時間の半分で解いてしまい見直しもしなかった子の70点も同じ70点。しかし、同じ70点でも、この二つには、大きな学力差があります。
  • 公文式では、「スラスラ解ける状態」かどうかを客観的に判断するために、「100点に仕上がるまでの時間」を目安にしています。これを「標準完成時間」と呼びます。「標準完成時間」は、「プログラム教材」の各ステップごとに、細かく設定しています。これらは、教材の次のステップに進んでも大丈夫かどうかの、重要な目安ともなります。

【私の思い】

“すらすらと手が動いて始めて定着したという”そんな事を私は当初知りませでした。“時間がかかって出来た!”それは出来ないと同じ事。時間が足りないのは力が足りないという事と同じと心得よ!

公文会長にそう教わって目からうろこの、かつての私でした。

高校入試奮戦記

北野高校一年 M.Bさん

中三の6月。私は公文をやめて、塾に通い始めました。よく夏休み前友達が「夏期講習があるんだよね~。」というセリフになぜか、憧れがあり、塾が楽しみでした。
(まあ、それは、本当に始めの始めで終わってしまったのですが)入塾テストでは一番上のクラスに入ることができず、一個下のクラスから始めました。

私は公文に通っていたこともあり、特に数学の計算力には自信があったのですが、塾の文章問題や図形問題は基本も分からないほど苦手でした・・・。これには本当に歯が立たず、勉強しても意味がないのかもと感じることもあったくらいです。でも“やるしかない”という気持ちで何度も何度も問題に取り組み、形式になれていこうと思いました。

しかし、まだまだ公開テストなどの応用問題のレベルには程遠く偏差値もなかなか上がりませんでした。今となっては数学は得意科目ですが、そこに至るまでは、ただひたすら問題に向き合う集中力が必要でした。その集中力は公文で築きあげてきたものだと、私は思います。

私が思う受験に大切なこと①、それは“自分に向き合うこと”です。周りと自分を比べるのも良いことではありますが、比べすぎるとただ自分が焦り、自己嫌悪になるだけなのでまずは目の前にある課題に“素直”に取り組むことです。

②は、集中力と勉強方法の確立です。集中力は、公文を続けるうちについてきます。まずは20分集中できる自分を作って下さい。20分で何枚プリントが出来るか計ってやるのもいいと思います。次に勉強方法です。中学での一回一回の定期テストを反省しそのつど方法を探して自分のやり方を身につけて塾にいくと、とても効果がでます。そんな事も考えずに、ただ、やみくもに塾に行っても効果は出ません。
私は小5、小6の会での勉強方法摸索や中学でのテストのふりかえりを大学生とやったことが大きな力となりました。

最後に、今この体験談を読んでくださっている公文生には必ず集中力や計算力などの力が身に付いています。特に中学課程、高校課程のテストを合格した人はそれが強いと思います。あまり公文が役に立っているか分からない人もいると思いますが、別の環境に入ってみれば必ず自分の力を実感できると思います。自分の力を信じて、夢や目標につき進んで、いくことです。この自分を信じることが、高校受験の場合“気迫”となって挑戦することを支えるんです。

決心した時が出発点なのです。全然遅くありません。これからを自分のために、公文という道具を使っていって下さい。陰ながら応援しています。

“先生、北野高校に入りました!〝彼女の顔は、輝いていました。

“よく頑張った!北野に入っても、公文の貯金が有るから、大丈夫! 北野のトップ層に入ろう!そして、3年後には自分の人生をしっかり選択できる人に成ろう!”私は彼女に そう言葉をかけました。この日から彼女は最終教材を目指して、片手にTo Do Listを持って教室にきています。

しかし、この1年どんな頑張りをしてきたのか、お家の人にどんな応援をしてもらった のかを知りたくて、先日お母様にインタビューしました。

聞けば、入塾テストを受けた直後、塾から高校は中堅校、北野なんてほど遠いと言われたとのこと。しかし公文で頑張ったという彼女のプライドがそれを許しませんでした。“私はやれば出来るはず。という自信と公文を通して手に入れた集中力、根気力、挑戦力、忍耐力“が有りました。

それにもまして、驚いたのは、ご父母の彼女への信頼です。”
テストで点が取れなかったのは、そのやり方を娘は知らなかっただけ“という彼女への
信頼です。私は中2の1月頃”公立高校への道“と銘打って個人懇談をします。彼女に伝えたのは、進学先は北野か茨木、塾は〇〇塾へと、示唆しました。しかし彼女は直ぐに塾へは行かず、公文の教材に一区切りつく所までやり遂げ、その後、塾にいくという遅い出発となったのです。

しかし塾での成績は散々、きっと失望感が支配したのでは?と思いました。そこで、どんな話し合いをして入塾したのか、お母さんに聞きました。
母、曰く。”内申点はしっかり取っていました。ですから入試当日の点を取る為のこの1年、自分の中に”気迫“を持つ事、遅い出発ならなおさらの事、1年を納得のいく1年にしなさい。あなたには、人より気迫力があるんだから、”頑張れ!“とだけ言いました。

しかし親としてはあせりませんでしたか?そう質問した私に、”いえ、いえ、気迫が大切です。早くから塾に行った子はこの“気迫”が徐々になくなっていくようです。“と母は全く何の迷いもなかったかのように、答えられました。ですから、この1年、特に受験生だからという扱いはせず、いつもの生活習慣をつづけたとの事。私はここにご家庭の大きな子どもへの信頼を感じました。

とかく中学生となると、“塾へ”と考えて結局上手く行かないご家庭を沢山見てきました。ですから彼女は、朝、兄の分も含めての弁当作り、しかし彼女の弁によれば弁当を作っている時は頭は使っていないので、ここに隙間があると感じて、英語の単語を覚えたり、ドライヤーをかけている時、頭使っていないからと鏡に暗記事項を貼って音読したりしたそうです。

彼女は小5小6の会に入っていたので、私が話した何気ない言葉をも、実践したとのことです。即ち制服を脱がないで寝るまでそのまま自分の机に向かって勉強したとの事、(私の遥か昔の体験談を、小5小6の会で話したことを覚えていて実践したとの事)又朝の20分の学習は夜の120分に相当する。夜はさっさと寝る事という私の繰り言も覚えていて、毎朝5時、時には4時に起きて勉強していたとの事。お母さんに言わせれば、とにかくこの子は”素直な子“なのです。と言われていましたが、その一言では、すまされないご家庭の信頼を見た気がしました。

そんなこんなの1年だったそうですが、とにかく一番の成功原因は我が子への信頼、即ち”できないのは、知らなかっただけ“というフレーズが私の頭にガーンと残りました。皆さんはどう思われるでしょうか?

こんなお手紙が私を支えます

「有難うございます」

平素より大変お世話になり、ありがとうございます。

何事も同じ年の子より成長が遅いのかな。と心配していた我が子も、最近は「学校の宿題も、漢検問題集(1p)、図形問題集(1p)、公文終わってるよと、言ってくれる日もあり、私の心配事が少しずつ減ってきました。学校も楽しくニコニコ通ってくれて、今のところ安心しています。

今まで公文さえなければ、もっと時間に余裕が持てるのに・・・と、何度も悩みましたが、子どもは「公文は、絶対やめない、いつか役にたつし、今の学校でのテストでも、役に立っているから。」と頑なにやめようとはしませんでした。ここまで、成長を見守って下さった清水先生にとても感謝しています。これからもどうぞよろしくお願いします。どうぞ御身体に気をつけてください。

Iさん

いつもお世話になり、ありがとうございます。

先程は、お忙しい中、ご連絡を頂き有難うございました。本人が頑張っている中、苦しみを打ち明けられると母親としてとっさにどうしてやったらいいんだろうと、悩みますが清水先生のお言葉を聞かせて頂いて私自身ホッとしました。そして、公文教室内でも大いに配慮して頂き、ありがたく思います。

息子にはこれからも、良いことも、苦に直面した時、先ずは自分で考え、行動していけるようになって欲しいなと思います。ですので、今回の件は、私が清水先生にご相談したことは
息子は知りません。自分で考えて難しい時はまわりの人に助けてもらったり、話を聞いてもらうよう伝えているので、もし息子が清水先生の所へ行った時は耳を傾けてやって頂ければ有難いです。

私としては落ち着いてドンと構えていつも見守ってあげようと思います。
お忙しい中、申し訳ありませんが、今後共よろしくお願い致します。

Yさん

 

残暑お見舞い申し上げます。
清水先生におかれましては ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

今春、一つの目標であった中学数学認定テストに合格することができました。当日は私の方が緊張しており、本人はいたって平常心の様子。しかし約5年間の公文生活の中では感情が爆発する事も多々ありました。プリントをくしゃくしゃに丸め一息つき、それを自分で伸ばし 又、再開根性半分あきらめ半分でコツコツと一枚一枚積み重ねてきました。こうして迎えた認定テストは恐らく本心では不安な気持ちがあった事だと思いましたが、今回の合格で今まで積み上げてきた事は確実に力になり、さらに先の目標に向かっていける自信に繋がっていると確信しました。

清水先生には沢山の生徒さんがいるにも拘らず、本人の特長をよく見て下さり、厳しく見守り、信頼して下さったおかげでだと思っております。この二年間はコロナの流行もあり、休校、初めての不安な体験の中で、早くにご相談に乗せて下さり、私も本当に心強かったです。

小野原教室では頼りになる大学生の先輩方、学校を越えていい友人にも囲まれ、清水先生とこの教室にご縁があったことを幸せに感じております。今夏は国語のテストに挑戦です。これからもどうぞご指導の程よろしくお願い申し上げます。

Tさん

小5、小6の会

今月の課題:”人生の谷と、どう向き合うの?” ~マイナスから学ぶ~

私は、過去に剣道の試合の時とても緊張していて頭が真っ白になったことがありました。それは今まで教えてもらったことを忘れ、面を打つとき大きくふりかぶりすぎて、胴を打たれて負けてしまうという失敗です。

でもこの失敗で私は二つの事を学びました。

一つ目は、”緊張してもあせらない”ことです。頭が真っ白になってもあせらずに練習通りにすることが大切だと思います。それには今までがんばってきたことを思い出して、冷静に練習通りにするように自分に言い聞かせることです。

二つ目は、私は緊張すると悪いほうに考えてしまうので、悪いことを考える前に良いことを考えることです。勝った後のうれしい気持ちや、いろんな人にほめてもらった時のことを考えるようにすることです。

この二つを生かして半年後の試合で3位になりました。私はあの時、失敗して学んだから3位になれたのだと思います。剣道の事だけではなく、何か失敗してしまった時は、なぜ失敗したのか、次に失敗しないためにはどうすればよいかを考えて前より良い結果になるようにがんばりたいです。

小6 K.M