目次

1.今月のことば

2.創始者の言葉

3.合格体験記

4.私のつぶやき

5.きちんとした生活をすること


今月のことば

夏休み、頑張りましょう!

明日からやろう。
これを40回言うと、夏休みが終わります。

創始者の言葉

15+7ぐらいでは理論などどうでもよい

なぜだかわからないが答えが22になる・・・・これが大事だと思います。
公文会長は、A教材のたし算は意味づけや計算過程などは抜きにして、次から次へと作業のように答えを出すことを重んじられていました。

B教材「たし算の筆算」とC教材「かけ算の筆算」においては下表のように、くり上がりを一時記憶する頻度や、頭に保持する数字の種類が徐々に増えていきます。

一般的にはミスを防ぐために覚え書きをするよう教えられることが多い中で、公文式が覚え書きをせずに計算することを重視するのは、より賢い頭をつくるための「暗算力」を身につけさせたいと考えるからです。

合格体験記

京都大学 H.K

私は、今年の4月に京都大学に無事現役合格した。勿論、大学受験の予備校に通っていたことも要因の一つではあるが、根底には公文での学習があると考える。

私が公文に通い始めたのは年中の頃であった。当時の私は(親に聞いたところによると)椅子に座らず、床に這いつくばり、歌を歌っていた問題児のようであった。勉強も、分からない問題があるとすぐに投げ出し、1日中公文にいたこともあったらしい。こんな生徒、迷惑でしかないと振り返ってみると思うが、清水先生は決して見捨てなかった。

先生の指導力は、今思い返すと素晴らしいものだったと思える。褒める時は褒め、厳しく叱るときは叱る。その緊張と緩和のバランスが絶妙で、褒められると素直に嬉しく、叱られるとその言葉は的を射ており、全て先生に見透かされているようだった。今になってみると、こんなに親身になってくれる人というのは貴重だと思う。この年齢になって気づき始めたが、社会は基本的に私たちに無関心で、本当の意味で寄り添ってくれる人というのはそういない。私が公文を続けられたのも、清水先生の存在というのが非常に大きいと思う。
先生はまるで「第二の母親」のようだった。

さて、ここからは公文の教材について話したいと思う。自分は数学・国語・英語をやっており、数学と国語はMかN教材くらいまで進んだと記憶している。結論からいうと、公文の教材はすごくよかった。勉強において重要な土台となる基礎から、地道に積み上げ、知識を確実なものにする。これは小学校だろうが高校だろうが非常に大切だ。また、公文の良い所は先取りができることもあると思う。予め、学校よりも先に勉強しておくことで、学校での勉強が復習になり、他の生徒よりもその分アドバンテージがあるのだ。私は、小学校の段階で高校数学の内容に触れていたが、その効果は大きかったと思う。私は北野高校に通っていたのだが、そんな大阪の公立トップ校でも、公文の学習は活かされた。内容は完全には覚えていなくとも、何となく体が覚えていて、授業の内容がするっと入ってくるのだ。

また、私がイチオシしたいのは国語だ。公文の国語の教材は国語力を養うのに役に立った。その力は今にまで続き、実際、今回の大学受験でも国語の点数は一次、二次試験の両方とも高く出た。国語(特に現代文)の勉強というのは、高校受験でも大学受験でも課題となりやすいため、公文の国語教材で、確固たる国語力を身につけてほしい。

また公文では英検の受験もできる。自分は公文では受験しなかったが、英検の勉強をした途端、英文がスラスラと流れるように読めるようになり、その能力は大学受験でも役に立った。

今、公文での学習がつらく、辞めたいと思っている人がいるかもしれないが、公文での学びは一生の学びになると思う。確かな知識を身につけることで、視野が広がり、新しい発見や、将来の夢も変わるかもしれない。未来の自分のためだと思い、つらくてもめげずに頑張ってほしい。

そのサポートをしてくれる人は、みんなのそばにいる清水先生だ。

私のつぶやき

今年の9月で、公文指導者51年目に入ります。

51年前、大好きだった小中の教師を子どもの預け先が見つからず”退職”。今では考えられない退職理由でした。その後、塾講師を経て本格的に子育てをしようと思って考えていたところに公文の指導者募集という文字が飛び込んできたのがそもそもの始まりでした。

当時は数学1教科の”公文数学研究会”でした。
私自身、高校で数学の点が急降下し、人生の選択不能は数学にその原因があったため、私にしてみればとびつくような教材でした。

一方で文章題図形は一切ナシという点は、教師歴のある自身からみると計算ドリルとして宿題にしてしまいそうな単純計算の羅列には納得できず、価値を見出せませんでした。しかし指導者になってしまった自分。どうすればこれを信じて生徒に、父母に納得してもらうか考え、いきついた答えは”我が子にさせてみること”でした。

”計算”という道具だけで本当に大きな建物がたつのだろうか。。。そんな日々の中にKくんは入会してきました。好奇心いっぱいの彼は教室をフラフラする”集中できない子”の部類の一人だったと記憶しています。

しかし「18才で人生を選べる子にする。悪いのは子どもではない。子どもにはたくさんの可能性がある」という公文公会長の言葉を胸に、まず”信じる”ことから出発しました。黒澤くんのお母さんとも様々な問題について話し合った記憶があります。そんな大人たちからの言葉を彼はいつもにこにこと聞き、成長していきました。道すじは大変だったにもかかわらず、Kくんは小学生のうちに高校教材までやりとげ、私の願いである18才で人生を選べる人になったことは、この上ない喜びです。

その後国語も学習し、数国の土台をどこからたたかれても微動だにしない力をつけていきました。小中学生の時期からみると、大学入試はずっと先のことなのでなかなか考えられないでしょう。しかし彼の母のように”片目を今、片目を5年先”に目を据えて信じていけば道はひらけます。根底には我が子を応援したい、という”熱意と信頼”。このふたつを支えに、まずは基礎力をきちんとつけ、その後目的が見えたら応用力をつけるための動きをしたのが成功の要因なのです。

今日も私の失敗・成功から悩める子育て中の母の相談を受けています。せっかく縁をもった公文式。十分使い切って我が子にあった青写真の上を歩もうではありませんか。(付記として、私の子供、孫、全員公文を徹底的にさせました。そして18才で人生を選択できました。)

きちんとした生活をすること

きちんとした生活とは、毎日を同じリズムで過ごすことではないかと考えています。

もちろん、家族のイベントや特別な日など、日常と違った日を過ごすこともあるでしょう。しかし、基本的な生活を崩さない努力は必要だと思います。きちんとした生活は、きちんとした学習につながります。生活が整うと心、身体が整います。早寝・早起ききちんとした生活を心がけることが大事です。

公文学習を支えるための、きちんとした生活について記してみます。

  • 一日の生活の中でKUMONタイムは決まっていますか?
    • できるだけコンディションの良い時間帯を学習時間として定着させます。
    • 例えばお夕食前の時間、朝学習もお勧めです。決まった時間に学習することで学習習慣が身につきます。
  • 背筋をしっかり伸ばして学習していますか?
    • 姿勢の悪い子が目立ちます。伸びる子は姿勢がいいです。
    • 学習姿勢を整えることが短時間集中学習につながります。学力向上に結びつくポイントは学習姿勢です!
  • プリントに名前、日付、時間を書いてスタートしていますか?
    • プリント管理、時間管理ができない子は伸びません。
    • 今日のプリントは○分で終わらせよう!と、時間を意識して学習すれば、学習効率が格段にアップします。
  • プリントの隅々まで読んでいますか?例題を活用していますか?
    • プリントを大切にしてほしいです。隅々まで読んで、問題の意図を考えてほしいです。
    • 国語や英語で穴埋め解答をしている生徒さんは言語道断!
    • 算数においては例題活用がミソです。