目次

1.今月のことば

2.創始者の言葉

3.最終教材を終えて

4.所感


今月のことば

頑張る我が子へ 届けたい言葉

  1. 「疲れた」は頑張った証拠
  2. 「失敗」は挑戦した証拠
  3.  「緊張する」は本気の証拠
  4.  「笑える」 のは楽しんでいる証拠
  5.  「怒る」のは真剣だった証拠
  6.  「別にいい」 は全然よくない証拠
  7.  「泣く」のは我慢していた証拠
  8.  「つまづく」 のは前進している証拠
  9. 「不安」は逃げずに立ち向かっている証拠

創始者の言葉

復習でいつもらくな学習を

学習をいつもラクラクと、楽しく続けていくためには、必要なときに、適切な復習をすることが不可欠です。必要に応じて復習させることは、公文式の指導法の最も大切な要素の1つです。

スポーツでも準備運動は欠かせませんし、ジャンプするにも助走が大きな役割をはたします。勢いよく助走すればこそ、何メートルもジャンプできるのですが、助走の距離が短かったり、もたもた走ったりするようなら、決してうまく跳べることはないでしょう。

これと同じように、公文式も、次の段階へらくに進むために、「その前の段階」を必要十分なまで復習するようにしています。もし復習が十分でなかったら、やがて行き詰ってしまうのです。いつ、どの部分を復習させるかについては、学習に要する時間や間違いを訂正する様子などを考慮して、決めていくことにしています。

ぜいたくな復習ができる子は素晴らしい!

振り返りの学習ができたら、今以上の最強を手にいれることができます。生徒さんの進度調整は、指導者の最も大事な最優先すべき仕事です。普段は小さな復習を入れながら、無理のない学習ができるよう調整していきます。

生徒さんの学習効率を考えて、「大きく戻って整えてみようか?」と提言する場合があります。大きく戻るという言葉に反応して、泣いてしまうお子さんがいます。戻るという言葉をネガティブにとらえると、悔しい気持ちがわいてくるのでしょう。

しかし、難しくて毎日の学習を辛く感じながら進めていけば、「もうこれ以上できない。辞めたい。」になってしまします。せっかく先取りした学習の貯金が、そこで止まってしまうのはなんとももったいない。

贅沢な復習をすることでさらに進度を上げていくことができます。

最終教材を終えて

茨木高校 R.K

この度英語の最終教材を終えましたので、そこに至るまでの軌跡を書こうと思います。まず簡単に経歴だけを説明しておくと、僕は小5で英語を始めて、中2の最後塾に通うようになるまでにM教材まで進めました。そうして茨木高校に受かってから再開しまして、僕は今高2なのですが、ようやく終わったというところです。

始めに断っておくと、この文章では「辛くてもめげないで」とか「いつかきっと役に立つから」とかアバウトな内容は控えます。むしろもっと具体的な経緯、例えば、挫折からどう立ち直ったのかや、公文が役に立った瞬間などをその時の僕の心情を絡めて書いていきたいと思います。

まず、僕が英語を始めたきっかけは何だったかと言うと、それは好奇心からでした。今よりも高い進度の教材に挑むときの高揚感をみなさんもきっと感じたことがあるでしょう。僕は国語数学で先に感じていたのですが、英語でも体感したいなと思って始めました。

みなさんもご存知でしょうが、英語は少しばかり他の教科とシステムが異なります。僕は英語席で行われる対面式のコミュニケーションがいささか苦手でして、最初は毎回それが億劫でたまりませんでした。これが英語における公文式のファーストインプレッションでした。しかし、高校生になる頃には慣れてきて落ち着いて英文を読めるようになっていました。

ところで、英語の教材は、大体文法を習ったらひたすら長文読解をさせられます。僕の記憶によるとJ教材くらいから始まりますが、M教材になると30~50枚分くらいの物語等を読んだりします。面白い物語ならいくらでもやれますが、やけに堅苦しい論文とかになると、とにかく全く面白くないのです。「地球の生物の命は循環していて~」みたいな話が長々と続くときもあります。これには骨が折れました。

しかも、問題の内容は答えとして適している文章を本文から抜き出すだけのことが多く、英語力としての成長はあまり感じられませんでした。ところが、これは大きな間違いです。お気づきでしょうか。このままなら僕は公文で”勉強”をしなかったことになります。答えを本文から写して、面白くないとぼやきながら文章を読んで、そんなやり方で英語が身につくはずがありません。ましてやそれで英語力が上がらないから楽しくない、やる気が起きないなんて至極当たり前の話です。

僕はそれに気づいてからようやく英語の”勉強”を始めました。本文を読んで分からない単語を洗いざらい抜き出して調べました。驚くことに、たった5枚のプリントに20~30語も知らない(忘れた)単語があったんです。それらを全部確認してから問題にあたると、与えられた日本語の文を一瞥するだけで英文のどこのことを言っているのかはっきり分かるようになったのです。すると英語力が上がって英語が楽しくなりました。なんだか学校の定期テストも調子が良くなったように感じました。

そして、今回の最終教材修了テストですが、自分でも驚くほどあっさり解ききってしまいました。残念ながら1間間違えてしまいましたが、時間を20分ほど残して終えることができました。というのも、最終教材修了テストというのは、物凄い英語力をもって臨まないと解けない難問が出てくるのではなく、今までのプリントを大事にして解いてきましたか、ということを問うものだったからなのです。届いた結果を見て、僕は日々の努力が実を結んだのだな、と恥ずかしながら感慨深く思ったものでした。

ところで、僕は英検準1級を受験したのですが、パス単という単語帳を何周かするだけで、長文は公文で培った経験に頼りきりだったのですが、それでも合格することができました。(リスニング対策はまた別ですが、公文にはEペンシルなるものがあるので、しっかり聞いておきましょう)これが公文の英語が役に立った瞬間です。

というわけで、僕は皆さんに公文のプリントで学びを得て欲しいと思っています。無心に解答書を写したり、友達に全部教えてもらったり、それらはほとんど自分のためになりません。だから、自分なりに勉強の仕方を見つけて、こうやるぞ、と思ったやり方で進んでいってほしいと思います。

最後になりますが、清水先生をはじめ、僕を指導してくださった先生方、今まで本当にありがとうございました。

所感

英語は世界の70%の国で使われているといわれています。だからこれからは英語がコミュニケーションの中心語として使われるのは必須だと言われ続けて久しいです。また、大学入試に於いても英語は文系理系を問わず重要な科目であり、これを得意にしておけば大丈夫と誰でも認識しています。

それ故、大学入試の準備に於いて数学と英語にかける時間は途方もなく多くなります。またそんな中、英語学習は他教科と違い、その力を育てるには次の7つの原則を毎日すこしずつ学習することが大切と言われています。

  1. 毎日の原則
  2. 音読の原則
  3. 集中の原則
  4. 暗唱の原則
  5. リスニングの原則
  6. スピーキングの原則
  7. 作文の原則

これはシュリーマンの原則といいます。教室ではG1に入った子たちに意識させています。公文のプリントは12345を完璧にやらないと進まないシステムになっています。これを自力で毎日していくことは大変なので、教室ではピアノのレッスンのように対人(1対1)でこれらの力が定着しているかどうか確認して進めています。

とにかくそんな繰り返しをしながら最終教材への道を歩んでいきますから大変です。
ある時は単調で俗の言葉でいうと”だるい”のです。その途上カンフルとなるのが英検です。大阪府は中3末までに英検2級を取ると、大きな特典があります。それをひとつの目標としてがんばるのです。

Kくんは中学で2級、高2で準1級を取得しました。彼はこれから目標とする大学入試にむけて前進します。その大学入試の中心となる長文、その長文を征服するための単語・熟語・文法を公文の最終教材修了までに手に入れた達成感と共に、この先自信をもって突き進んでほしいと願う私です。

とにかく面倒くささと継続することの忍耐力、これが最終教材修了の道筋です。それらを乗り越えこの大きな”やり切った”という達成感は、この先、彼の人生に於いて大きな支えとなることまちがなしです。

おめでとう”そして”ありがとう”