目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに

3.子育て回想記 〜何を大切にするべきか その順序をあやまらないように〜

4.英語学習の皆様へ ”英語ペラペラへの道へ”


 

今月のことば

得難くして失ひ易き者は時なり。

読み方

えがたくしてうしないやすきものはときなり。

意味

得ることがむつかしく、逆に失いやすいのは時である。

出典

古助の江戸に遊学するを送る序 安政二年(一八五五年)八月

公文式ってなに

小さい努力をコツコツ積み重ね、大きな未来へと続くツールです

公文式というのは細々とでいいので兎に角、続けた人が自分なりの力の源を手に入れられる最強の教材だと私は思います。
しかし、その続ける事が何と難しいことか、ここに、続けた人の感想に出会ったので紹介いたします。

脳が汗を掻くくらいのところを学習してください!
これは元公文学習者で現在神戸大学の教授であり、4月からアメリカの大学に召喚され渡米された数学者の谷口氏の言葉です。

谷口氏は、小学4年生から高校3年生までの8年間、公文の学習をしたそうです。入会当初は、幼い頃から公文をしてきた友達が眩しくて羨ましかったとのこと。でも、「イチロー選手も言っていたけれど、一歩一歩小さなことを積み重ねることが、とんでもない所まで到達するために大切なことです。一枚一枚のプリントと正面から向き合っていくうち、段々難しくなって脳が汗を掻くくらいのところも学習して、気がついたら最終教材まできていました」と話してくれました。

また、「人の話を聞いて分るというやり方が学校や進学塾の勉強で、分かったつもりになっているだけの事が多いので、練習不足に注意が必要。反対に公文は例題をまねてやりながら分かっていく、しかもわからないと一歩も進めないから、苦しいけれど自分でも何処が出来て何処がわからないかがハッキリと分かるのでゆっくりだけど確実に力がつく」と両者の違いについての質問に答えられました。

勉強は、ゲームと同じ!
この春、京都大学に入学した公文OBの谷本さんは、「勉強は、ゲームと同じだ!」と言います(谷本さんは3才から高3まで15年間学習し国語と英語は最終教材そして研究教材も修了、スタッフとして活躍した方です。)

何故かというと、ゲームではボスを倒すと雑魚を倒すより経験値のポイントを沢山もらえる。だから難しい問題は、ボス。ヤッツケ甲斐があります。でも、何の準備も無く急に闘っても惨敗します。ボスと対戦する前に、雑魚をテキパキとやっつけて、自信と経験をつまないと簡単には勝てません。「これは、受験のために塾に行って気づいた事だけど、公文で長年雑魚を沢山やっつけてきたからこそ、ボスに出会っても計算の部分が当たり前にすごいスピードで正確に出来る。すると、複雑な問題(ボス)に取り組むのにエネルギーがたっぷり残せている。それに、公文で学年を越えた難しい問題でも諦めずに最後までやる習慣がついているので、諦めない。だから、得点力があるのだ。」といいます。

「それと、もうひとつ公文に感謝しているのは、国語力。国語力は、塾に行っても殆んど上がらない。漢字以外は暗記物ではない。だからショートカットできない。近道が無い。反対に、しっかりと国語力をつけてから塾にいくと面白いように、算数も理科も社会も得点力が上がっていく。なぜなら、理解力も表現力も国語で養ってきた力だから。」と後輩の良かったことの質問に答えていらっしゃいました

「10年後にも役に立つ・使える力」を!
この春、東京大学に入学した横井さんの作文からもこんなヒントがありました。

  1. 小さい時から英語が出来たことで世界が広がりました。
  2. 「今しておけば・・・と思って公文をさせてくれた両親がいたからこそ、今、勉強したいと思える学問の入り口に立てました。東大合格は、ゴールではなく私にとっては、本物の勉強の始まりなのです。
  3. 10歳で「宿題がしんどいから、やめたい」言ったとき、10年後の私の事を見通して励ましてくれて有難う。ちっともプリントをしない私のやる気が戻るまで辞めさせないで待ってくれて有難う。

*3人のOB,OGに共通している事は、始めた時期は様々でも、ご両親が気長に待ったり、時には脅してでも公文の学習を最終教材まで続けさせ、やり切る手伝いをされた事ではないかと思います。
公文だけではありません。野球でも、サッカーでも水泳でもピアノでも絵画でも一流といわれる方々は皆さん、小さな努力をコツコツと積み重ねて、大きな未来へと続く道を自ら切り開いているのではないでしょうか。順風満帆ではなく、逆風や、嵐の日も乗り越えて一流になっていくのだと思います。
私たち大人の後姿や言動が、子ども達の日々の努力の追い風になるよう精進しなくてはと思いました。

子育て回想記 〜何を大切にするべきか その順序をあやまらないように〜

『中学入試、高校入試など目的、目標を持って塾を選びましょう。その際に基礎学力にこだわって下さい。12才までに育てておかなければならないのは基礎力です。』

何かの本でそう読みました。建物だって土台が一番大切、そこを盤石なものにしないと、いくら上に立派なものを建てたって月日が経てばあっという間に壊れてしまいます。私が塾の講師から公文の指導者になった時に もろい土台の上に文章題や図形(算数)、要約力、読解力(国語)という応用部分を上載せしていても、何の力にもならなかった子と そうでない子の差がわかったのです。
前者は基礎がガタガタの子、後者はキッチリつけた基礎力を持っている子でした。親って勝手です。子どもに対してこうなって欲しいといろいろ夢を見て要求します。今の現状を・・・・・、基礎力がきちんとついていないことに目を向けないで・・・

先日も保護者の方からTELが有りました。成果が出ないので“やめます”と。

わかります、わかります。 あなたの気持ちが!
しかし今の基礎力の無さは中学生になってわかるのです。中学時代の基礎力不足は高校時代になって出てくるのです。大学受験を前に困った人たちが手に取る本にいつも書かれているのは、“中学時代の基本にもどれ!です。

息子の通った小学校はかなり高いレベルの人たちの集まりでした(国立大附属)。そこに入るには皆 それ相当の準備のための塾へ通ったと聞きました。ふらっと受けてみようか なんて思って受けたのは本当に失礼な受験でした。(私は公文の進度の高さが小学入試に通用するかを調べるためにふらっと受けさせました)
入学して間もなく、周囲の人達は殆ど学校併走の塾に走り、私は相変わらず息子に公文での基礎力を・・・とこだわりました。
中学入試を迎えた小5の頃 周りの人たちは演習問題に限界を感じていました。そして、私に“公文を今からさせてみたいが・・・・”と相談を受けました。
逆でしょ! まず基礎、そしてその上に演習でしょ!  私は叫びました。塾での演習は目標、目的が決まった時に使うべきで それまでは延々と基礎力の強化に力を入れていくべきだと・・・・。
そして、私は私の考えが正しかったと我が子と、教室の子達の歩みを見ながら確信しました。

前出の退会申し出の子は小3時点で加減の計算力の怪しい子でした。
でも時間を掛ければ、そして繰り返しをすればいくらでも取り返せるのに・・・。この子の高学年、中学校、での毎日はどんな日になるのでしょうか。そう思うと私自身の力の不足を嘆かずにはおられません。
その大切さ今頃 やめる段階になって 訴えるなんて!

公文会長は言っていました。
悪いのは 子どもではないと。そして付け加えていました。
悪いのは母親でもない 悪いのはいろいろなことを伝えなかった 指導者 あなた自身であると・・・・

英語学習の皆様へ ”英語ペラペラへの道へ”

10回音読(E教材~GⅡ教材学習者)、10分音読(HⅠ以降学習者) 続けていますか!

音読は以下の力を付けてくれます!

  • 英語を口にするのが苦でなくなる
  • 英語が自然と口をついてでてくるようになる
  • 英語を話すための口の筋肉が鍛えられる
  • 英語のセンスが磨かれる

大切なことはこの音読をすることにより、相手の(外国の人)話を聞けるようになるためにも必ず、Eペンによる耳からの音を事前に入れておくことです。

そしてシャドーイング(影のようについていく)、
又はオーバーラッピング(上にかぶさるようについていく)・・・・を必ずやりましょう。

ゆめゆめ、自分流の読み方(音読)に陥らないこと。Eペンの音を意識して毎日続けてください。
物事を大切だと知っている人は5% それを継続できる人は1%と言われています。
当教室は続けるための応援をします。是非お子様に本物の英語力をつけるために、 御父母も伴走してOKサインをして下さい。

お願いします。
また、大切な英語への道のもう一つ・・・。
国語力を(母国語力)付けておいてください。それには公文の国語は最高ですが、それ以外にも、新聞、読書、に力を注いでください。

表面的(海外旅行レベル、日常生活レベル)な力にならない為にも、将来英語をツールとして生かした仕事に付きたいならば(つかせたいなら)尚の事、母国語(国語)の力を高める事をお忘れなく。