「中学受験は100%親の責任です。」

ある時ある人が、こう断言するのを耳にしました。

豊富な知識と経験に基づいての言葉でしたが、私は「ガーン…何と酷なコメント…」と愕然としたのを覚えています。

実は「ある人」とは他ならぬ私の母(笑)。彼女の真意は「思い通りにならなくても子どもを責めないで」「親がしっかりと情報収集し上手く立ち回ることで望む結果を手に入れましょう」ということで、それは私も重々承知していましたが、当時二人目の受験を終えたばかりの身には実に耳の痛い言葉でした。

今、子育て通算3回の中学受験を経験(自分のも入れたら4回!)した私が思うに…

そうですね~「中学受験は62%くらいは親の責任かなっ」てなところです(笑)。

実に半端な数を提示しましたが、意味するところは「①少なくとも子どもの責任ではない、②子どもを認める・受け止める(これぞコーチング!)を十分しながら、③塾に使われる(高額な塾代を求められるがままに払い通うだけの所謂上客になる)のではなく塾を使う(目的を果たすための手段として賢く塾を活用する)側にまわる意識をもち続ける」ことで、だいたい6割くらいは結果をコントロールできるかも?ということです。

残りの4割は間違っても「子どもの責任」ではなく、「成長曲線は子どもによって様々。早熟な子もその逆の子もいる中、12歳で一律の評価をする、その行為の不確実さ」を意味していると思うのです。

中学受験で手に入れる「合格」は決してゴールではなく、出発ための切符です。では大学受験が人生のゴールかというと決してそうではないし、人事を尽くして天命を待った結果に至った場所で、何を感じどんな風にふうに生きていくのか、が大切なんですよね。

“星の王子様(サン・デクジュペリ)”もこう言っています。

「本当に大切なことは 目に見えないんだよ」