目次
2.公文式ってなに〜公文公先生の教え「我が子に学力という財産を残す」〜
今月のことば
独立の気力なき者は、国を思ふこと深切ならず
読み方
どくりつのきりょくなきものは、くにをおもふことしんせつならず。
意味
独立する心のない人は、国を思う気持ちも浅いものです。
自分の国をささえることができるのは独立心をもった人なのです。
諭吉先生は愛国心と独立心はつながっている、と言っています。そして「学問のすゝめ」の中で何度も「独立や自由ということは、個人だけでなく、国におきかえても同じだ」といっています。
外国にたいして日本を守るには、みんなが日本という国を愛し、誇りをもち、自分の国だという自覚をもってそれぞれの仕事や勉強にはげむことが大切なのです。
※福沢諭吉「学問のすゝめ」より
公文式ってなに
公文公先生の教え「我が子に学力という財産を残す」
「我が子に学力という財産を残してやりたい」という、高校の数学教師、又一人の父親の立場で始められた家庭学習について公文公先生が、常々言っておられたことは・・・
- 中学、高校と先々で学力を発揮するようになる学習法が大切である。
- ひとり一人の学力に応じた「ちょうど」の質、量の学習をすること。
- 数学は計算力、国語・英語は読書力、読解力養成に最も力を入れること。
- 家庭学習においては、学校のように一斉授業の進度とは関係なく、ひとり一人必要なだけの反復練習をしながら自学自習で進めていく。
- 受験勉強は長くとも1年間、それまでに学年を越えて高いレベルの計算力、読解力、自習力を磨いておくことが結局受験にも有利である。公文学習は直接受験を目的とはしないが、大学受験に於いては特別な効果を発揮する。
- 現在学力不振ならラクラク出来るところから始め「出来るからする」→「するから出来る」→「自信がつく」→「意欲がふくらむ」つまり「悪いのは子どもではない」のであって、親や指導者(教師)がやる気を大きく育てる好環境をつくってやることである。
- 親は子どもを「認める」「ほめる」「待つ」「あせらない」「腹をたてない」「関心のあるものを選ぶ」。
私(清水)はこの家庭学習法、特に1.高校で格段と基礎学力の成果を発揮するスモールステップの教材の存在、2.個人別、学力別、4.自学自習力の養成ということに心底納得できました。
長期展望を持ったこの学習法を高校まで続けられたらどんなにいいだろう。私が生徒として、この公文式学習法に出会っていたら…そして、我が子に徹底的にさせることによってその絶大なる効果を体験しました。そこで、多くの子ども達にも公文式学習をさせたいと願ったものです。
私が常々思うことを具体化すると…
- どんなに遅くとも小4には、“英語学習”を始めておく方が良い。
- 年中(幼児)には、公文を始めておいた方が小学校へ行って楽。(読み書き計算が出来ていれば 45分間の授業にも集中できる)
- 受験テクニックをつけるのは、中学受験は小5から2年間、高校受験は中3の1年間のみに集中して取り組めば十分。それまでに基礎学力・自習力養成が大切。基礎力がしっかりしていれば入試レベルに高めるのにそんなに時間を要しない。
- 公立高校志望なら小6でI教材(中3教材)終了者は中学生で好成績を・・・。
中2でL教材(高1教材)終了し、高校基礎課程テストに合格した子は高校で好成績を・・・。(必ず達成した教材、科目に対する自信を持った子になります)
子育て、孫育ての中の軸
パレートの法則
年末に嬉しいメールをもらいました。
昨日、附属池田高校は終業式でした。前期中間テストも学年1位だったようで、これで3回続きました。私にはすぐにメールをくれましたが、母親の次に報告したいのが 清水寿美子先生のようです。総合成績に最も影響したのは数学でした。平均点44の数学|で93点を、平均点51の数学Aで92点を取っています。10年前、先生の教室の門を叩いたのはもちろん、こんな理想的な高校生活を送らせてやりたかったからですが、実際に課題をこなしてきたのは他ならぬ本人です。「おめでとう」そして「ありがとう」という気持ちです。3学年以上も先の課題は大変だったはずですが、それを乗り越えここまで来てくれました。清水先生に見守って頂いたお蔭です。ありがとうございました。
返信したメール
明けましておめでとうございます。ご返事遅れてすみません。
さて、Tちゃんの頑張りの様子、さすがだなあと思いました。どんな場面でも、頑張れるTちゃんは、何時も余裕があり、落ち着いていました。クラブで疲れた身体を引きずって入室、自分の夢に向かって、頑張る姿は、とても素敵であると同時にどこからそんな、エネルギーが出てくいるのかと、他の同じ年令の子を見るたびに思ったものです。
とにかく、公文の最終教材を終わった人に共通する“粘り、集中、根気”など、諸々の力を自分の力で作り上げた根性は、公文というツールを最後まで、やったという、自分に対する満足感と言おうか、肯定感がその上に、積んでいく演習をしていく上の支えに成っていたのでしょうね。これからまだまだ先は長いのです。自分の今までの歩みに自信を持って、又素敵なトピックスを知らせてくださいね。先生の公文に対する、信頼にもなりますから。
マタマタもらったメール
「清水先生、ありがとう.˚‧º·(ฅωฅ*)‧º·˚.だそうです。嬉し泣きの顔文字です。先生から又励ましのお言葉を頂き、本当にありがとうございます。これからの力になるに違いありません。
受験生活はたいへんです。学力は勿論、精神力が相当必要です。
・・・このような対話の出来る子を一人でも多くつくりたい・・・。
物には大切な20%と、どうでもいい80%があります。(パレートの法則)
文章題、図形が弱い。わかります、気になります。しかし大切な20%のレベルを挙げていくと80%も制する人になるのです(基礎を積み重ねると応用力に転化するのです)。
清水は、子も孫もいつも上記の「パレートの法則」を片目に見ながらその時々を過ごしてきました。そしていざ鎌倉で塾を使いました。
塾のチラシの多い昨今、何が我子に大切か!「片目を今、片目を望遠鏡に!」に進みましょう。
教室アラカルト
教室を地域の教育相談所として存在することを目指しています。
- 【幼児(年長)のお母さんより】Aを終わってホッとするもつかの間、Bのくり上がりで足踏みし、やっとB200まで来ました。さあ、テストとなった時、頭の中は引き算モード、3桁の足し算を全く忘れ、全問間違い、お直しをしてもまだ間違いだらけ・・・くり上がりは全てダメでも6+4も2と書いたり、7+9もめちゃくちゃ・・・十の位のみならず百の位も全てできずイライラします。
- (清水からのコメント)子どもが今までしてきたことを忘れてしまった時、「どうして、何が?」と思うでしょう。よくわかります。しかし、公文は「わかる」が後で「できる」を優先するのです。こんな混乱は殆どの子どもが起こす現象です。大きく見てください。ゆっくり包み込むと、解ってきます。母の「認める」「ほめる」「待つ」「あせらない」「腹をたてない」の5箇条を思いグッとこらえてください。まもなく頭が整理されて、できるようになると思います。
- 【Sさんより頂いたメッセージ】清水先生・・・大変お世話になり、有難うございました。Mは約11年、お世話になりました。中学入試に向けて頑張ります。
暗唱など幼稚園に入る前から人の前に立ち、発表する機会があり、中々完璧といきませんが、親子でとても勉強させていただきました。
子育ての本を読む余裕のない私にとって、とても刺激を受けたのは幼児教室でした。様々なとても志の高い親子を見せて頂き、私は驚きの連続でした。清水先生からお聞きした様々なお話を常に意識しながら子育てをしてこれたことは本当に私たち親子にとって宝(長所)となっていることを感じております。長男Yは”素直なところ”、次男Mは”理科好き”と”数・英・国”以外のところでも大きく影響を受けました。次男Mもいよいよ第一志望に向けて一層頑張って行こうとしています。
また、良いご報告ができますよう親子で頑張ります。本当にこれまで有難うございました。