目次

1.今月のことば

2.公文式の考え

3.子育て回想記〜「筆箱の中」整理されていますか〜

4.公文式をうまく使って “18才で人生を幅広く選べる人に”


今月のことば

あいがたきは、道の明らかなる師にて御座候。

読み方

あいがたきは、みちのあきらかなるしにてござそうろう。

意味

人間一生の間、さまざまな人との出会いがある。そのうち、まことの「師」と呼ぶに値する人と出会えるのは、ごく稀なことである。(中江藤樹のことば)

中江藤樹のエピソード

ある武士が近江国を旅していたときの話。大切な金を馬の鞍につけたまま馬を返してしまった武士は金が戻らずがっかりしていたが、そのときの馬子が金をそっくり渡すため武士のもとに戻ってきた。感謝した武士はせめて礼金を渡そうとするが馬子は受け取らない。仔細をきくと、馬子の村に住む中江藤樹の教えに導かれてのことという。そこで武士は迷わず、藤樹の弟子となった。この武士こそのちに岡山藩の家老となった熊沢蕃山であるという。(Wikipediaより)

公文式の考え

2教科、3教科を学習するメリットは・・・・?

公文式では、2教科、3教科の複数教科の学習をお勧めしています。
国語と算数は、他の教科を学ぶときにも必要な、物事を理解したり、表現したりする思考の道具となります。英語もまた、ますますグローバルかする社会での世界の共通語的な言語で、さまざまな国の文化を吸収して表現するための道具となります。

公文式で扱う算数・数学、英語、国語はいわゆる『読み書き』〈国語と英語〉と『計算』〈算数・数学〉という欠かす事のできない重要な教科です。
子ども達は、複数教科の学習を始めると、その意気込みで教材へと向かい、その学習リズムを自然なものとして、これまで以上に集中して学習に取り組むようになります。
2教科、3教科となると、教室での学習が大変なように思うかもしれませんが、意外と学習する他の教科と相互に影響し合って、1教科の時よりも進度が高まったり、一つの教科がスランプになった時に、他の教科の学習意欲が助けてくれたりすることもあります。
その上、どの教科をどんな風に折まぜて学習して、いくかという段取り力もつきます。この段取り力はその後大きく影響します。

各教科について考えていくと、国語は入試目前になった時、読書をしていてもなかなか点が上がらないと悩みだし気づいた時にはもう苦手となっていたりする子も多々います。
英語は特に私学中に入学すると、授業の進度、スピードの早さににひどい時には入学1週間で“英語嫌い”という子になったりします。

教科を増やすと宿題も比例して増えるので大変かと思い、先延ばしにしている人・・・・・先ずは無料体験でしてみるのも一つの方法です。

もちろん、公文式は1教科からでも学習は始められますし、学習を始めた教科が得意になって、学習していない他の教科にも好影響がでることも少なくありません。

 

子育て回想記〜「筆箱の中」整理されていますか〜

賢くなる条件の一つに「キチンとする」が、上げられます。まさにそれは、当たっていると思います。

有る本によると“中学受験をするか、受験しないかは小6の夏までに「キチンと出来る子」になっていないなら、いい結果が出ないからやめなさい” などと厳しい事が書いてあるものもあります。身の回りを「キチンと」するという事が学習にまで影響するというのは本当だなあと、しみじみ思います。

私には、苦い経験が有ります。
特に、第3子には、公文をすることを最優先していたので、公文学習後、机の上が乱雑で、本人だけが、消えた状態の時も、“チャンと片付けないと・・・・”と、言いながら、母である私が片付けていたという 動画が頭の中に映し出される日々でした。
まさに筆箱に「キチンと」鉛筆や消しゴムをおさめ、プリントを番号順に並べる、そして机の上の消しゴムのかすをゴミ箱に入れ、椅子を入れるという行動までが学習の筈なのに、公文のプリントをしたというだけで、母もほっとし、子どもも学習終わりで満足していたのです。

その事実に気が付いたのは、ケアレスミスが続出の事実を見た時でした。そしてそれを是正するのに、大変なエネルギーを使ったものです。

そんな気持ちで教室を見回すと力が有るのに、何故か伸びない子、書いたつもり、出来たつもりが点に結び付かず、ため息が出る子がいるのです。そんな子の殆どの親は「集中力が切れた」という風に理解し、もっと「注意力、集中力を付ける」にはどうしたら良いかということに気持ちを持っていきがちです。

しかし、私は別の考えです。・・・・多くの子どもを見てきて思うのですが、そんな子には日々の生活の中に原因が有りそうです。
椅子をキチンと入れているか、靴やトイレのスリッパはキチンと揃えているか ・・・身のまわりの行動が大きく別の形で出てくるのです。

ですから公文の学習を始める瞬間から終わるまで上記の事が(親がするのではなく)出来ているかが大切です。
毎日公文(勉強)をさせることだけでも大変ですが、是非将来の大きな穴に広がらない為にも・・・どんな形で勉強を終了させているかを見張って(?)下さい。

又 時々は筆箱に文房具がチャンと揃っているか、鉛筆は何本?(時に2cm~3cm位の鉛筆1本の子もいます) シャ-ペン(それも動くストラップのついたもの)を使っていないか(私は シャーペンは中学生以上の物と考えています)、消しゴムは上等か(消し難い消しゴムは下に字が残って2重写しとなります)等・・・気にしてあげて下さい。賢い子は「キチンとする」事が身についている子に多いです。

その時解いていた、プリントは今でもありますが、字は乱れ、位は揃わず本当に、ミスだらけのプリントです。
ですから、今孫(5歳)が公文をしているところを見る時はいつも呪文のように、鉛筆 揃ってる? 消しゴムは、消しやすいもの? から始まり、さあ終わった プリントはトントン揃えて! 筆箱に道具をいれた? 椅子を入れて!と手順を口うるさく唱えている私が居ます。

こんな毎日の積み重ねがケアレスミスをはじめ、賢い子の条件「きちんとする」に繋がっていく事を、皆さんも意識して我が子の学習姿勢の周辺を見ていきませんか!

 

公文式をうまく使って “18才で人生を幅広く選べる人に”

私立中学入試合格おめでとう!

小学4年、3学期から入試準備に入り、約2年休会した子ども達が、朗報を持って教室に来てくれました。そして子ども達は公文で次なるステップに進むべく再学習を始めました。2年間の受験生活ご苦労様でした。

合格中学校:金蘭千里中学(3名)、神戸女学院中学(1名)、高槻中学(3名)、西大和学園(2名)、被昇天中学(2名)、箕面自由学園(1名)(生徒50音順)
さて、決して富士山に散歩のついでに登った人が居ないように、中学入試にも先を見たしっかりとした準備がいるのです。
塾に行こうか 迷うのは、小4の時代で所謂、文章題、図形がとても気になる時です。

しかし、これも集中的に短時間で量をこなせば、1年早く始めたのと大差なく追いつくのです。なまじ何年も(3年以上)入試に時間をかけると あとで中学入学後疲れてしまいます。そして折角の進学先で上位集団についていけない人になるのです。

中学入試は言ってみれば18才で人生を幅広く選べるための単なるパスポート。入学後ある程度の成績を維持できなければ意味がありません。入学することのみに力を注いで、あー 良かったではいけません。そのためには小4末までに少しでも高いレベルまで学習(いわゆる学力の貯金を持つ)、 入学決定後、また18才に向けて一歩ずつ階段を登るのです。
今も何人もの子が 合格したその日から教室を訪れ、数学・英語とも少し忘れた中1教材(G)から復習を開始し次の目標に向かって歩み出しています。
3月頃には休会した時の進度に戻るでしょう。こんな風に公文式をうまく使っていけば余裕のある中学生活のスタートとなり、楽しい日々を送れると私は思います。

■私の考える学力の貯金、目標

  • 数学の目標:小4末 にⅠ教材以上
  • 国語の目標:小4末 にⅠⅡ教材以上
  • 英語の目標:英語検定 4級に合格