目次

1.今月のことば

2.公文式ってなに 〜高校で特別できる子にする〜

3.私が公文式に魅せられた理由

4.わたしの受験生としての1年


今月のことば

いいことを言うよりも、よい行動をとる。

よのなかでは、ことばではなく行動で、「どんな人か」が判断される。
立派なことを言うよりも、ゴミが落ちていることに気づいたらサッと拾う、そんなちいさなことを大事にしよう。
※監修 高濱正伸「ルールブック よのなか」より

公文式ってなに

高校で特別できる子にする

公文公は言う。高校の一年生に、初めて受けた数学のテストのできを尋ねると、たいがいの子どもは答える。「難しくはなかったが、時間が足りませんでした」。そこで私(公文公)がまた一概なものの言い方をする性分だから、こう言わないと気がすまない。「時間が足らなかったのではなかろう、能力が足らなかったのだ」。生徒にとって問題が難しくなかったのなら、もっと速く答案を書けたはずである。それを、“時間が足りない”という感覚で片づけて、本当は自分の力が足りないことに思いいたらないのでは、数学の上達はおぼつかない。

では高校生になって数学のテストで時間が余るぐらいの力を得るにはどうすればいいのか。公文公は以下のように語った。
“高校で数学ができないことは、誠に惨めである。中学生や高校生で数学ができない大きな原因は、数と代数式の計算力が不十分だからである。中学生では数学が強かったのに高校でだめになったという例もかなり多い。わかりきったところで間違えない数感覚も大切である。

高校入試の答案を採点していて、公文式の教室に通っていた生徒かどうかは大体、見当がついた。公文生の特徴は、数学の得点が高いこと、やさしい問題なら確実に合っているからである。

一方公文の教室に通っていない子どもは、やさしいところで随分間違えて、さらに難しいところでも又間違えているのが特徴だった。難しい問題にまで手を出して、やさしい問題を見直す余裕がないため点数が悪いので、誠に気の毒であった。

高校に入ってよくできるように、数学で劣等感を持たせないようにするために、公文式の教材には図形・文章題は入れていない。入れると大半の子どもにとって学習が質・量ともに中途半端なものになり数感覚が身につきにくいからだ。

次に大切なことは、学年より先に進む学習をさせることである。たとえ学年よりも先に進まなくても、実力のあまりない子どもが図形・文章題に手を出すよりは、計算力を万全にしておくほうが後々はるかに得になる。さらに言えば、図形・文章題には高い国語力が欠かせないということである。その国語力は読書で養われる。

このように私(公文公)は、小学生のうちから高校に備えておく勉強をするよう呼びかけているのだが、多くの母親は目先の成績にのみ目を奪われてなかなか理解をしてくれない。それは自分が高校時代、数学で散々、苦労をした悲哀を忘れてしまっているからではないのか。

しかし、高校生の現実を目の当たりにしてきた私(公文公)の立場としては、子どもたちには何としても高校で出来るようにしてやりたいという気持ちが非常に強い。中学校でたとえそれほど抜群ではなくても、高校進学後、学校で特別できるようになる。これが一番子どもたちのためになる。運悪く第一志望の高校に入れずにほかの高校に進んでも、そこで数学のできがとびきり良かったならば、それ以後の可能性は、ぐんと高まるはずだ。「高校に入ってみて本当に公文式の良さがわかった」と話す生徒は多い。

“後で安心できるための学習”こそ公文式の学習法なのである。“と、公文公は、言う。

私が公文式に魅せられた理由

“高校でできる子に”とは、なんと先の事を・・・

何年も何年も先の、ことではないか。会長のこの言葉に出会った時即、私は思いました。その時会長はこうも言われました。“どうして女の人は子どもを産むたびに昔のことを忘れるのでしょうね~。私(公文公)の高校教師の経験からいうと女子の殆どは黒板に書いた私(公文公)の数式を写すだけ、消そうとすると「待って~」と黄色い声を発する、そう言う子の殆どが、数学の弱い子だった”~と。

そう言われて私(清水)は自分の高校時代を振り返った。そうです、まさに私(清水)の記憶そのものでした。小学校、中学校と、成績の良かった私は、母の期待をもって県下の公立トップ校に入ったものの高1の数学の時間から直ぐに落ちこぼれ、進度の早さについていけなくなりました。しかし私(清水)にもプライドがありました。

きっと今迄のことが身に付いていないからかもしれない、そう思って教科書のⅠページから練習問題を復習として、毎日取り組みました。でも成績が上がりません。そんなに数学に時間を、費やしたので得意だった英語も下がってきたのです。

その時、母はつぶやきました。“〇〇の家の東大に入った子は、いつも予習していたって!予習が一番大切なのよ・・・と。でも今がガタガタなのに予習どころではありません。とうとう数英とも低迷した高校時代でした。

そんな経験をもつ私(清水)が、公文の指導者になりました。
研修の為膨大な高校の数学範囲のプリントを解かされました。それを解いている途中、に私は感じました。そうか、基礎というのは、これくらい問題を解かないとつかないんだ。。。と!

練習した問題が少なすぎたのです。そして、誰かがいっていたなあ、、、公文は筋トレみたいなものだよ!と。私(清水)は”時間が足りないのは力が足りないから”だから時間を気にしない位手が動くようにしないと・・・という公文の考えに、今はうんうんと頷く自分がいて自分の子に徹底的に公文をさせたのです。

わたしの受験生としての1年

府立茨木高校1年 Nさん

私は小学3年の秋から、中学2年の冬まで5年間公文に通った後、高校受験に向けて塾に通いました。受験勉強に本格的に取り組むのは1年間だけと中学入学前の公文の面談で決めていたからです。周りの友達が次々と塾に行きはじめても、迷うことはありませんでした。

この受験勉強を短期集中にしたことが、私の高校受験成功のポイントでした。
ですから、塾に慣れすぎることなく、最後まで緊張感を持って勉強することができました。そして、公文で築いた計算力、長文力など土台がきちんとあったので、順調に成績が伸び、最後まで上がり調子で試験の日を迎えることができました。

大事なことは、積み重ねです。

小学校で頑張れば、中学に入ってからの頑張りは授業や定期テストが楽になり、中学に入ってからの頑張りは受験勉強に活かされます。
小学校の時から公文をしてきて、短時間でも勉強する習慣をつけていたので、受験勉強で毎日机に向かうことは、あまり苦になりませんでした。

公文でコツコツと真面目に取り組んでいれば、受験はそんなに怖いことでは なくなると思います。学習習慣の無いまま、塾に入り苦労している人が、沢山いました。

私には一つ反省点があります。英検2級を取得しなかったことです。
母に取るよう勧められていましたが、重要度に気づくのが遅すぎました。当日の試験(C問題)は難しかったと実感しています。現行ルールでは英検2級をとっていれば、英語の当日点が8割保証されるのです。英検があれば、英語の試験勉強の時間を他の教科にあてられるので、合格への近道だと思います。

コツコツ勉強する習慣で内申点を取り、公文の英語を真面目に取り組み英検を取る
こうしていくことで、受験を少しでも楽に、有利にすることができます。

高校でもこれまでの自分の努力を信じて、さらに上を目指して頑張っていきたいと思います。高校に入学して公文を再開しました。今学習中の皆さんも、自分の中にしっかりと基礎力を作って、応用力は基礎の上にしか構築されない事を意識して、頑張って下さい。

私(清水)は、公立高校 志望者には、

  • “小6までに進度を高校教材までもっていく。(J以上)
  • そして中1、中2で自分なりの勉強法を確立し、内申点をあげる。
  • 1回ずつのテスト結果を見直し、是正していく。
  • その後、中3の1年間みっちりと塾に行って様々な問題演習に入る。”

これをすすめています。N君が書いているように 中2の1月頃、“中3の1年間をどうすごすか”という命題のもと、三者懇談をして方向性を決めています。中2末ともなれば、私(清水)にも その子の進むべき高校も見えますので それに基づいて塾も決めてすすめていきます。こうして “中2末塾へ!”の合言葉のもとN君は中1、中2時代ひたすら自分流の学習法を確立のため頑張り、最後1年は塾へと突進していきました。

塾は使うならN君の言うように目標を定めた短期集中が一番効果があると塾講師の経験から私(清水)は、思います。入試の準備をする時間が足りなかったと思う方が、時間は有ったのに能力が足りなかったと思うことの方が、その後の人生に大きくかかわってくると、経験上思うからです。

彼は合格を手にするまで、殆ど公文教室には来ませんでした。唯ひたすら頑張り続けた様子を公文学習中の弟2人から聞いていましたので、結果を出してくれると安心していました。
合格の喜びは彼のお母さんの満面笑顔の報告で知りました。

その後ふらっと“また公文する”と言って来室、今は自らの夢に向かって公文再スタートしています。小6でJ以上(中学課程) 中2でL(高校基礎課程)を修めた子は高校でも自らの進路を選べる人に成っていきます。こうして公文や塾を節目節目で利用していくと“やっててよかった公文式”となるのです。

“我が子は中入試を選ぶか、それとも高校入試で行くか、しっかりと幼児、小学校3年生位までには、その方向性を決める、”それが18才で人生を選べる子になる青写真だと思います。間際に成ってあわてることなく、日頃から方向性を決めて、我が子の未来について、考える時間を持って、下さい。

その為の情報等必要なら、清水に声をかけて下さい。日頃からお子様を見ていますので、お役にたつアドバイスができると思います。